小論文と作文の違いとは?小論文の形式や書く際のポイントも説明 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

作文が得意な人が陥りやすい小論文の落とし穴3つ


作文で高い評価を受けていた人が、小論文を書いてみるとダメ出しを受けた……というのもよく耳にする話です。作文が得意だからといって小論文も得意とは限りません。

この章では、作文が得意な人の小論文の落とし穴について説明をしていきましょう。

正当な内容しか書けない

作文は正当な表現が多く、優等生的な内容に仕上がるのが特徴です。しかし小論文では、説得力のある落とし込みにするためにも、ときには反対意見についても触れていく必要があります。

文章の表現の美しさにこだわる

作文が得意な人の特徴として挙げられるのが、必要以上に文章の表現にこだわってしまうことです。特に、美しい表現を小論文にも入れてしまう傾向があります。出題側は、小論文に表現の美しさを巧みに入れるよう求めてはいません。その点を割り切って、小論文の質を上げていきましょう。

メールのような話し言葉で書く癖がある

今の時代、メールやSNSを使う機会が多いこともあり、小論文にも話し言葉を書いてしまうということがあるようです。作文が得意という学生にすら、その傾向が見られるときがあります。小論文で話し言葉を使ってしまうと、薄っぺらい印象を与えかねません。小論文は、普段の話し言葉を封印して臨むのがお約束です。

小論文で減点対象になるポイント

小論文入試において、試験官はどのような点をマイナスポイントとするか気になる方もいることでしょう。この章では、小論文で減点されるポイントについてピックアップしていきます。

具体的な言葉が抜けている

小論文に限らず、具体的な言葉が所々抜けていると、相手も内容の理解に困ることがあります。特に小論文では、具体的な言葉を入れないと相手の心を揺さぶることができません。常に具体的な言葉を入れることを意識しましょう。

無駄な表現が多い

文中で二重表現や接続詞の多用をすると、小論文の要点が分かりづらくなることがあります。まわりくどい、無駄な表現が多い……などの修正すべき内容を指摘された受験生は、今一度、小論文の表現方法について見直しておきましょう。

ロジックに基づいていない

文章の内容がロジックに基づいていないと、読み手に途中で投げ出したいと思わせてしまう可能性があります。このような指摘を受けたことがある学生は、原稿用紙に書く前に、何について書くかを簡単にメモしてから、小論文の作成に取り掛かりましょう。