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小論文と作文は、文章を作成するという点では共通していますが、違いがあるのをご存じでしょうか。今回の記事では、小論文と作文の違いと、小論文を書く上で注意しておかなくてはならないポイントについてご紹介します。
もくじ
小論文とは何か?
小論文とは、相手から問われていることに対し、「私は、~だと思う・考える」といった意見を述べるとともに、筋道を立てて「なぜなら、~であるからだ」という理由、および論拠を提示する文章を指します。
そして小論文は、序論・本論・結論の順に段階を踏んだ構成となっているのが大きなポイントです。最後の結論部分では、相手に対して説得力のある落とし込みにした表現に仕上げていきます。
小論文と作文の違いとは?小論文を書くときの6つのポイント
この章では、小論文を書くときに知っておきたい、作文との違いに関する6つのポイントをピックアップしていきます。
問われていることに答える
作文は、自分で体験談と感想に軸を置いて文章の作成を進めます。一方、小論文は、あるテーマ(=問い)に対し、その内容に沿った答えを自分の言葉で説明するのが特徴です。
感情と意見との違い
作文は、自分の感情表現が所々に入っているのに対し、小論文は自分の感情を表す内容を入れず、文中に意見を入れることが基本です。
結論部分で説得力のある内容に落とし込んでいるか
小論文の構成は、序論・本論・結論の三本立てとなっています。特に最後の結論部分が、読み手が納得できる内容に仕上がっているかが、小論文入試の合否を分けるポイントと言っても過言ではありません。文中の結論のボリュームに関しては、約1割が目安です。できるだけシンプルな表現を使って、説得力のある内容を書き上げましょう。
理由・根拠・具体例をはっきりさせるか否か
小論文は、自分の考え・意見だけでなく、「なぜなら、~だからだ」という理由も述べるのが特徴です。加えて、文中に根拠や具体例をはっきり入れておくこともしなくてはなりません。根拠や具体例を入れないと全体的にあいまいな文となってしまい、読み手である相手の心を動かすことができません。小論文には、理由・根拠・具体例の3点セットを盛り込むことを頭に入れておきましょう。
文体の使い方
小論文の文体は、常体を「~である」「~だ」といった言い切りの表現に統一します。文末に「~です」「~ます」などの敬体を使うことはありません。
表現の技巧
小論文には、比喩・擬人法・反復法(繰り返し)などといった、作文や小説で使われる表現技巧を用いることはありません。もし、小論文に表現技巧を入れてしまった場合、マイナスポイントとなる可能性が高いので注意が必要です。