【学校図書館で働く】司書教諭とは?学校司書とは?その仕事と意義 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)


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図書館に関わる仕事に就く際、考えられる「職場」のひとつに学校図書館があります。学校図書館で働く専門職は、司書教諭と学校司書。この2つにはどんな違いがあるのでしょうか。仕事の内容は? 資格の取り方は? 名前は聞くけれどよく知らない職業の概要を、子供と一緒におさらいしてみましょう。

司書教諭とはどんな仕事?

法律の規定

第五条

学校には、学校図書館の専門的職務を掌らせるため、司書教諭を置かなければならない。

(引用元:学校図書館法|e-Gov

司書教諭は、学校図書館を運営する役割を担う専門職です。資料の選択・収集・提供、子供の読書活動に対する指導、教科横断的な授業や総合的な学習の時間でのサポート、図書館利用に関する指導や図書館学習の計画立案・実施など、図書館学習をつかさどるのです。

司書教諭の役割に言及した学校図書館法は、1953年に制定されました。司書教諭の重要性を説いていたものの、配置することを必須としないまま据え置かれていましたが、1997年に法改正。2003年4月1日から全学級数12学級以上の学校で、司書教諭の配置が義務化されました。

資格

司書教諭には、同資格を持つ教員が、学校内の役割として司書教諭を担当するよう命じられてなるものです。司書教諭になる夢があるのなら、小学校・中学校・高校または特別支援学校の教員免許を取得し、かつ大学で司書教諭講習を受講し、司書教諭の資格を取得しなければなりません。

受講と資格の取得は大学在学中にもできますし、教員免許を持っている人なら、卒業後に教員として勤務しながら取得するなども可能です。必要な履修科目や単位は、文部科学省令で定められています。文部科学省が交付する「司書教諭講習修了証書」が資格の証明となります。

参考

学校図書館 司書教諭 よくある質問集|文部科学省

学校図書館 「司書教諭」と「学校司書」及び「司書」に関する制度上の比較|文部科学省

学校司書とはどんな仕事?

法律の規定

2014(平成26)年に改正された学校図書館法では、司書教諭と同じく学校図書館の専門職でありながらその役割が明確でなかった学校司書を法的に位置づけ、配置を促進するよう定められました。条文には、次のように記されています。

第六条

学校には、前条第一項の司書教諭のほか、学校図書館の運営の改善及び向上を図り、児童又は生徒及び教員による学校図書館の利用の一層の促進に資するため、専ら学校図書館の職務に従事する職員(次項において「学校司書」という。)を置くよう努めなければならない。

(引用元:学校図書館法|e-Gov

参考

学校図書館法の一部を改正する法律の公布について(通知)|文部科学省

資格

学校司書は教員ではなく、事務職員として採用され、学校図書館に勤務することになります。採用の際はそれぞれの地方公共団体の実状に応じて、司書資格所持者や司書教諭資格所持者、相当実務経験者などの要件を定め、募集します。

しかし、専門的知識や技能が必要とする仕事であることには変わりありません。国や地方公共団体は学校司書の資質向上のため、研修を受けさせるよう努めるべきと条文にも明記されています。

参考

学校図書館 「司書教諭」と「学校司書」及び「司書」に関する制度上の比較|文部科学省