アートディレクターの仕事に向いている人の特徴
アートディレクターはデザイナーを経て就くことが多いもの。デザイナーとしての資質も必要です。しかし、デザイナーとしての芸術的センスや創造力がずば抜けていたとしても、アートディレクターになれるとは限りません。
ここではアートディレクターに向いている人の特徴について詳しく見ていきましょう。
リーダーシップがある
アートディレクターはチームの指揮を取る仕事です。リーダーシップがなければ、プロジェクトの先頭に立つことはできません。
プロジェクトを円滑に進めていくために、メンバーをまとめて的確な指示を出すのは必須。リーダーシップは必要だと言えるでしょう。
プレゼンテーション能力がある
打ち合わせでクライアントに納得してもらえるよう、プレゼンをしなければなりません。打ち合わせの後に良い企画やラフ画が完成しても、クライアントが気に入らなければ、また最初から練り直し。アートディレクターがうまくプレゼンできれば、プロジェクトもスムーズに進むでしょう。
プロジェクトメンバーにプレゼンすることもあります。プロジェクトの良さをプレゼンすれば、士気を高めることができるでしょう。
エンターテインメントに興味がある
クライアントの希望や、エンドユーザーに求められるものを作り上げるためには、流行に敏感でなくてはいけません。どんなものが流行しているのか、これから何が流行するのかをチェックするため、アートディレクターはエンターテインメントに興味がある方が有利です。
もちろん独自の感性も必要ですが、より多くの人に受け入れられるものを作るためには、常に情報収集できる人の方がいいでしょう。
コミュニケーション能力がある
アートディレクターは打ち合わせで、クライアントの希望を明確にするためのヒアリングを繰り返します。イメージを明確にしないまま受注してしまえば、後になって大幅な軌道修正が必要になってしまうかもしれません。打ち合わせの際はクライアントのイメージをはっきりとさせるため、的確な質問をする力が求められます。
また、制作中にはプロジェクトメンバーとコミュニケーションをとり、納期遅れや決定的なミスを防ぐことも大事。アートディレクターの言葉次第で、モチベーションも変わってきますので、人を励まし、称えることが得意であるといいでしょう。
スケジュール管理能力が高い
アートディレクターは作品が納期通りに仕上がるよう、スケジュール管理をしなければいけません。作業に遅れがないか、遅れているのであればどうやって取り戻すかを考えて、プロジェクトの流れをチェック、修正します。
制作メンバーをただせかしていればいいわけでもありません。アートディレクターは制作が円滑に進むようサポートするのが仕事。予定よりも早く進んでいる場合はその後の過程に余裕ができるよう、スケジュールを組み立て直すことも必要です。
スピーディかつ、ゆとりのあるスケジュールを組み立てられれば、クライアントにとっても制作メンバーにとっても満足度の高い仕事となるでしょう。