ADの仕事内容
ADの具体的な仕事内容をご紹介します。
テレビ番組の企画からオンエアまで全ての工程に携わる
ADは、テレビ番組の企画会議から出演者や撮影の手配、ロケや収録、編集、オンエアまでの番組制作の一連の流れに関わります。
出演者交渉では、出演してほしいタレントや芸能人のスケジュールを把握するところから始まります。撮影のスケジュールを組んで、撮影スタジオやロケ場所を決めていきます。収録、ロケのときは撮影の進行をする役割も。撮影後は編集作業もこなします。
テレビ番組制作の全ての作業に携わるのがADの仕事です。テレビ番組を制作する全ての工程に関わることができるのは、ADならではです。テレビ番組制作の全ての仕事を学べるチャンスでもあります。
番組の進行をすることも重要な役割
ADは、番組をスムーズに進めることも重要な仕事。観客がいる収録では場を盛り上げたり、スムーズに撮影が進むように支えます。ときには番組に出演することも。ADの仕事は多岐にわたりますが、多くの人が見る番組を制作しているという充実感はあるでしょう。
ADの一日の流れ
ADは、丸一日働いていることも多い仕事です。毎日または毎週放送があるため、放送までに全ての撮影、編集を終えなければいけません。1日のスケジュールもかなり過密で休む暇もないほどです。
あるテレビADの1日
10:00 出社~担当番組Aの企画会議用資料作り
11:00 担当番組Aの企画会議出席
13:00 担当番組Bの次回ロケ企画リサーチ(電話取材)
16:00 担当番組Bの取材予定先との連絡(情報の精査)
18:00 担当番組Bのスタッフ試写
22:00 試写後、担当番組Bのディレクターと打ち合わせ
24:00 担当番組Cのロケ準備
4:00 起床後、担当番組Cへロケ出発
(引用元:テレビADの1日|キャリアガーデン)
テレビ業界では、24時を回っても「25時」や「30時」と表現しがち。それほど長い時間仕事をするのです。早朝からスタ―トした仕事が終わるのは、次の日の朝ということもあります。
ADの年収
ADは、テレビ―キー局、番組制作会社、もしくは正社員、契約社員、フリーランス、派遣社員、アルバイトと雇用状況によって収入に違いがあります。
ADの平均月収は約24万円。平均年収は298万円から398万円です。20代の初任給は17万円台が平均となっています。経験を積めば多少上がっていきますが、大きく昇給することはない業界のようです。
参考
AD(アシスタントディレクター)の給料年収や手取り額、初任給を解説!
一番安定した収入が期待できるのはテレビキー局の正社員ADです。チーフAD、ディレクターになると昇給も望めます。賞与や福利厚生もしっかりしています。
番組制作会社や地方局のADは、福利厚生など待遇面はあまり良くないのが現状のようですが、経験を積んでいくとディレクターになる道も用意されています。派遣、アルバイトは時給制での雇用になります。待遇面ではかなり厳しいといえるでしょう。