人間関係
学生時代には、気の合う仲間とだけ接していても問題ありませんでした。しかし、社会人で仕事をするためには、取引先の担当者や上司、同僚など多様な人と関わっていく必要があります。
仕事で付き合いのある方の中で、自分の苦手なタイプの方がいるというのは珍しいことではありません。学生時代であれば、苦手なタイプを避けて過ごせば問題なかったかもしれませんが、社会人は仕事をするために、どのような人ともうまく付き合っていく必要があります。多くの方が最初にぶつかるのが、上司との人間関係。「上司と合わない、上司を変えてほしい」と言いたくなるかもしれませんが、新入社員であれば、自分の接し方の問題かもしれないと考えてみることです。まずは、自分自身がコミュニケーション力を磨く努力をした方が良いでしょう。
感謝
学生では見えなかった視点を、社会人では持つことができます。まず、一生懸命に働いてお金を稼げば、親御さんがいかに苦労してお金を稼ぎ、自分を育ててくれたかを気づくでしょう。新入社員のときは、上司に怒られてばかりで嫌気がさすかもしれませんが、自分がいざ上司や先輩の立場になると、指導する側の大変さを実感します。見えなかった視点を、年数を重ねるに連れて持つことができ、感謝の念を抱くようになります。さらに、結婚や育児といったライフイベントを迎えると、親御さんに対する感謝はより深まっていくことでしょう。
言葉
「ヤバい」「ッス」などといった若者言葉を使っていても、学生であれば問題視されません。しかし、社会人なると周りは目上の人ばかり。ほとんどの場面で敬語を使っていく必要があります。メールや電話、打ち合わせなどの場面で、相手の立場に合わせて適切な敬語を使えるよう、ビジネスマナーの書籍や研修などを参考に準備しておくといいでしょう。また、学生時代からアルバイト先で敬語を使う練習をしておくと役立つはずです。
自由
学生にも、社会人にも自由はありますが異なります。学生の自由とは、親御さんのサポートあって成り立つものです。学校に通わせてもらい、仕送りをしてもらいながら、自分が稼いだアルバイト代などで自由を楽しみます。
しかしながら、その自由が誰のおかげで成り立っているのかに意外と気づきません。一方の社会人は、責任ある自由。自立している社会人であれば、人生を自由に選ぶことができます。選択によっては、家族や親御さんが心配して反対することもあるかもしれませんが、人生の責任を取れるのは周りではなく自分。そういった責任を果たす覚悟を持った上で、自由を謳歌できるのが社会人なのです。