高校時代に気にしなくてよかったこと③受験生なのに部活を続けたこと
半人前の受験生
私の高校では、受験生は高2で部活を辞めていきました。
高3では、活動のない部活か、内部進学する受験のない生徒が中心になっていました。
それに、受験と部活動の両立を試みて諦める先輩も多くおり、部活がバタバタするなんてことも下級生の時に、経験しました。
そんな中、受験生で部長までしていたのは、私だけでした。「正しい受験生」のあり方から外れていたのです。
周囲からは「え?受験生なの?」「一般入試なの?」と驚かれ続け、まあまあ浮いていました。同じ部活で受験する予定の仲間たちも、次々と部活を休む中、私に向かって「本当に尊敬する」「ここまで頑張ってるなら、きっと受かるよ!」と言ってきたほどです。
その上、部活を続けると決意した私は、周囲の受験生が高校進学と同時に予備校に行く中、予備校にすら通わなかったため、なぜか「予備校に行ってる」と嘘をついていました。これ以上詮索されたくなかったからです。(今思えば、謎の嘘ですが)
自分が受験でバタバタして追い込まれる中で、「あなたなら大丈夫」という謎の期待や、「え、受験生なの?」という今更の驚きに囲まれて、私は必死でしたし、みんなの期待を裏切れないという悲壮感すら感じていました。
何より、自分がちょっとした特別な存在のように思っていました。
部活を続ける受験生も意外といる
ですが、受験が当たり前の高校であれば、部活をギリギリまで続ける受験生も多くいるでしょう。
実際、早めに受験対策を始めつつ、高3まで続ける人も多いようです。とある予備校の調査では、合格者にアンケートを取り、そのうち66.9%が高3まで部活を続けていたそうです。
部活生の新常識、難関大学現役合格者「高1・高2のうちに受験勉強開始」72.6%|大学受験情報 Toshin Times on Web 2018年05月01日号 16面
実は、自分の高校での「常識」が世界の非常識みたいなことはざらにあります。
私自身は、部活で色々得たことがあったので、やれてよかったのですが、当初は「受験生=高3では部活をしない」という刷り込みがありました。ただ「世の中で見れば、私みたいな人たくさんいるんだな」と思えていれば、悲壮感なく、取り組めていただろうなと思います。
私は特別でもなんでもなかったのです。
高校時代の私へ「これからが始まりだよ」
最後に、高校時代の私へ
高校時代、学校という社会の中で生きるのが精一杯だったと思います。
ただ、広い世界を見てみれば、そんなに悩むことでもなかったのです。
世の中や学校の中の「常識」に縛られなくてもよかったと思います。
高校時代が大変なものだったとしても、親友できなくても、友達と趣味話せなくても、「正しい受験生のあり方」に従わなくても、人生詰みません。
そんな綺麗な青春は、テレビの中だけの「常識」です。
ま、こんなこと言っても、どうせ悩むんだろうけれど。
悩むことは止めないので、ひとまず生き延びていってください。
また会いましょう。