海外留学が失敗する原因
それでは、海外留学が失敗してしまった主な原因を7つご紹介します。
留学前、留学中の勉強不足
「日本語が使えない環境に行けば、自然としゃべれるようになるはず」「毎日が英会話だから何とかなるだろう」という思い込みは非常に危険です。基礎的な英語力のない学生が、短期間留学しただけで英語がペラペラになるというのは、無謀な話です。
最低でも中学卒業レベルとされる英検3級程度の英語力がなければ、講師とのコミュニケーションを取るのが難しくなり、授業についていけなくなる可能性が高くなります。
入学時の英語力でクラス分けされるので、英検3級未満の語学力なら、英検3級レベルの授業内容を海外で受けることになります。帰国後に成果を感じるためには、英検2級レベルの語学力を身につけておくと良いでしょう。英検に合格するための必勝法はこちらから→英検合格の必勝法【旺文社 英検ネットドリル】
ある程度の語学力があっても、留学中に予習・復習をしない人も危険です。ただ授業を受けているだけでは定着率が低く、目標レベルへの到達は難しくなります。
日本人の友達とつるみ、日本語で会話
人間は、つい楽な方へ、安心する方へ流されがちです。留学先で仲良くなった日本人とずっと日本語で会話をしていては、せっかくの海外留学の意味がありません。
さらに問題なのは、日本人同士でつるんでしまうと、現地の人やクラスメイトとのコミュニケーション機会がなくなることです。英会話をせずに、英語上達は望めません。
留学中、消極的だった
日本人にありがちな、失敗を恐れるあまり消極的になってしまうケースです。外国人のクラスメイトは日本人のように「空気を読む」ことはせず、発言やリアクションで相手を理解します。
「発音に自信がない」「伝わるか不安」ともじもじしていたり、黙っていたりすると、クラスメイトはあなたを「話しかけられるのが嫌なタイプ」「リアクションがないからつまらない」と思う可能性があります。そう決めつけられるとクラスで孤立してしまうかもしれません。また、授業中、受け身でいると発言のチャンスがないこともあります。
選択したコースや講師が合わなかった
どんなに事前に調べていても、選択したコースが自分に合うかどうかは、実際に参加するまで分かりません。カリキュラムは理想的なのに、クラスメイトに恵まれなかったり、講師との相性が悪かったりすると、授業を受けることがストレスになります。授業進度や内容に不満があるにも関わらず、帰国するまで我慢してしまうのは良い結果につながりにくいでしょう。
生活環境の変化に適応できなかった
滞在スタイルによって生活状況は変わります。生活環境の変化に適応できないと、心身に大きな負担を与えることがあります。
①ホームステイの場合
外国人と寝食を共にするため、ささいなことでもコミュニケーションを取らねばならず、常に気を張っている状態。心が休まる暇がなく、疲れてしまう。
②寮生活の場合
さまざまな国の学生と暮らすことで、コミュニケーションエラーや大小のトラブルが起こりやすくなる。ストレスを感じることが多い。
③アパートで1人暮らし、またはルームシェアの場合
身の回りのことを、すべて自分でやらなければならない。慣れない異国での慣れない家事で疲弊してしまう。
留学費用の不安が拭えなかった
これは物価が日本より高い国に留学した場合に多く見られます。食費や交通費などを支払うたびに「こんなにかかるの?」と驚き、「こんなにお金をかけて成果が出なかったらどうしよう」と不安になってしまい勉強に集中できないパターンです。
アクティビティにはまり、遊びすぎた
海外生活を満喫しすぎるのも問題です。語学学校の後にレストランやショッピングに出かけたり、休日は観光名所やレジャーに夢中になったりして、肝心の勉強をおろそかにしてしまうと当然語学力は伸びません。