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少し前までは周りからの偏見もあり、精神科や心療内科を受診することに大きな抵抗がありました。しかし、ストレス社会と言われる現代では、心をリフレッシュする目的で気軽にカウンセリングを受ける人も増加しています。子供も受診する機会があることから、特に人のサポートをしたい! と考える子供にとって、関心を惹く職業になりつつあります。
臨床心理士は医師とは違い、クライアントと同じ目線で心に寄り添い、心の問題にさまざまな知識や技術を駆使してアプローチし、メンタルヘルスの向上に努めます。協会が指定する大学院を卒業して資格取得試験に合格しないとなれない心理の専門職として有名です。そんな臨床心理士の仕事内容や仕事先、臨床心理士に求められる素質などについて解説します。
臨床心理士の仕事内容
臨床心理士は、医師のように外科的・内科的治療や薬剤を使用することなく、心理学をベースとした専門的な知識や技術を駆使してクライアントの心にアプローチします。ストレスやうつのような状態の人から専門病院に入院しなくてはならないレベルの人まで、さまざまなクライアントが対象となります。
カウンセリングを基本として心理テストで心の状況を見極めたり、さまざまな療法を使って心の問題の解決や緩和に努めたりします。臨床心理士の主な仕事内容や平均年収について説明します。
心のトラブルを持つクライアントのサポートをする
臨床心理士は、心にさまざまなトラブルを抱えるクライアントと相談することから仕事がスタートします。病院や精神保健福祉センター、リハビリテーションセンターなど、職場にはさまざまな種類があり、さまざまな心の問題に取り組まなければなりません。
心のありようや考え方、人生観などは人それぞれなので、クライアントによりよい生き方や考え方を押し付けるのではなく、楽に考えたり、生きたりすることができるように自己決定や自己実現をサポートするのも大切な仕事です。
カウンセリング・心理的な検査を行って原因を探る
心に何かしらの問題を抱えているクライアントは、まず心の状態を探ることから臨床心理士の仕事が始まります。カウンセリングは基本であり、ちょっとした言動に隠された感情や本人も気づいていない深層心理を見極めることもあります。
心理検査にはさまざまな種類があり、精神状態だけでなく発達の状態を測るものもあります。発達障害や知的障害の判定をして手帳を発行する際にも臨床心理士の所見が必要となります。
心理学の専門的な方法を用いてトラブルの解決を図る
臨床心理士は、臨床心理学に基づいたカウンセリングとともにさまざまな専門的な方法を用いて心のトラブルの解決を図ります。例えば、子供のカウンセリングでは思うように言葉にして表現できないことから、部屋で道具を使って遊ばせて行動観察をする遊戯療法を用いることがあります。
そのほかにも、箱庭療法や催眠療法などさまざまな療法を駆使してクライアントの心の状態を把握してサポートに努めます。専門的な知識や技能だけでなく、豊富な臨床経験によってスキルアップします。
クライアントを援助してくれるさまざまな機関と連携を図る
臨床心理士は心理のプロですが、クライアントの心の状態を改善することはできても薬剤を投与するなどの医療行為はできません。医師の診察や治療を円滑に進めるためのサポート的な役割を担う一面もあります。
精神保健福祉センターや精神神経科、心療内科、デイケアなど、さまざまな施設や機関と連携しながら、クライアントにとってもっとも良いサポートを考えるのも臨床心理士の仕事です。日頃から関係機関と円滑な連携が図れるような関係を築いておくことも大切です。