理系学生のニーズが高い業界
理系学生は自らの発想や創意工夫を研究や技術に反映しながら、確かな実証実験などでさらに修正しながら目標を高めていくことができます。また、長時間の研究や実験に耐えるタフな体力と精神力も持っているため、企業が欲しい人材として需要があります。
理系のなかでも特に工学部出身者は産業に直結する技術や知識を身につけているため、企業にとって即戦力となり得ます。理系学生のニーズが特に高い業界にはどんな特徴があるのかみてみましょう。
IT業界・・・システムエンジニアの需要は依然として高い
インターネットが普及してからというもののIT業界に衰退の兆しは全くみられていません。若い起業家が次々に業界に進出しており、独自の創意工夫から生き残っている企業も少なくありません。
IT業界を陰で支える技術者、システムエンジニアは現在でも不足傾向にあります。多くの企業はITを活用した事業拡充を目指しており、今後もさらなる発展が見込まれているためシステムエンジニアの需要が高まるのは必至です。
自動車業界・・・技術開発競争が激しく技術者の需要が高い
自動車業界は常に激しい技術開発競争にさらされています。少し前まではハイブリッドカーが人気となっていましたが、今後、ガソリン車はすべて消え電気自動車に代わるとも言われています。
世界でも圧倒的なシェアを誇っていた日本の自動車業界も、現在では外国の技術革新によって脅かされています。他国や国内の他社自動車メーカーと明確な差別化を図るためには、新しい技術開発が必須であり、そのための人材確保が喫緊の課題となっています。
土木業界・・・専門職の人材不足が深刻となっている
2020年の東京オリンピックを控えて競技場や関連施設の建設が急ピッチで進められていますが、土木業界の人材不足が大きな問題となっています。労働力不足は土木業界に限ったものではありませんが、単に重い資材を運ぶなどのロボットが人間に代わってできる仕事ばかりではないため、より深刻です。
耐震設計など盛り込まなくてはならない要素も多く、設計や建設のブレインとなる専門職が圧倒的に足りていません。収入も決して少ないものではないため、理系学生のねらい目と言えるでしょう。
まとめ:理系に有利な仕事をしよう
理系学生は過去就職氷河期と言われた時代でも、文系に比べると需要が高いものでした。さまざまな業界で技術革新が盛んに行われている現代においても、その人気は衰えることがありません。
理系には研究や実験に強い理学部と産業と直結する技術を身につける工学部があり、それぞれに得意とするジャンルが異なるため、就職先にも違いがあります。理系学生を望む企業は多岐のジャンルにわたっているため、適性に合わせて可能な限り有利な仕事をすることが大切です。あまり押し付けがましいのも考えものですが、親として子供たちの夢を追うサポートができるよう、早くから情報収集にも勤めておきましょう。