理系学生の就職活動のポイント
理系学生は昼夜を問わず研究や実験に明け暮れることが多く、一般の学生のように遊びに費やす時間が少ないと言われています。真理やデータを求めて突き詰めて研究に没頭することが多く、就職活動にもそれほど時間をかけることができません。
理学学生の大きなメリットである教授推薦や大学院進学など、就職をさらに有利にする方法もいくつかあります。理系学生の就職活動のポイントを押さえて目指す職業に就くことができるよう努力することが大切です。
研究・実験との兼ね合いがあるので早めに行動をする
理系の学生は、日夜、研究や実験に取り組むことが多く、卒業論文などのデータ収集にも長い時間をかけた実証実験や検証実験などが欠かせません。大学の研究室に何日も泊まり込みすることもあり、食事や睡眠もままならない日々を過ごすこともよくあります。
数年前より新卒者の就職活動は3ヵ月ほど開始が遅れています。卒業論文の制作と就職活動が同時進行というのは無理があるため、なるべく早めに行動をして内定を得られるようにすることが大切です。
教授推薦を利用する
一般的な就活ではエントリーシートに記入して自由に応募するのがお決まりのスタイルです。しかし、理系では学科や専攻を担当する教授が推薦して就職することが多く、理系の推薦の90パーセントを占めます。
専門的な技術を身につけている工学部に圧倒的に多く、自動車や電機メーカー、通信、電力、ゼネコンなどに推薦されることがよくあります。ただし、教授推薦イコール内定ではなく面接などのひととおりの試験を受けなくてはなりません。
語学も重要視されることが多いので語学系の勉強も行う
語学というと文系の専売特許のようなイメージがあります。しかし、グローバル化が進み世界を舞台に活躍する産業が多くなった現代では、技術職や研究職であっても語学が堪能であることが求められます。
外資系企業への就職はもちろんのこと、技術提携や研修でも世界のさまざまな国や地域とやり取りすることになります。理系で語学にも強ければ、就職にも鬼に金棒で臨むことができるでしょう。
研究職を希望する場合は大学院に進学するのが一般的
文系と比較すると理系学部の方が大学院に進学する割合が高いとされています。以前は思うような就職先に恵まれなかったからという理由で大学院に進むこともありましたが、最近では必要に迫られて大学院に進学するという生徒も多くなっています。
大学院を卒業すると修士、博士という学位を取得することができます。企業はより高度で難易度の高い研究や技術に即戦力となる人材を求めているため、特に研究職を希望する場合は大学院に進学する傾向が高くなります。