国会議員として活躍するためのルート
先ほども触れたように、国会議員になるには資格や学歴、経歴は必要ありません。ただし、国会議員として活躍するためには、いくつかのルートがあります。ここからは着実に国会議員としてのスキルを身につけるために、議員秘書になり政治に触れる、地方議員になり認知度などの基盤をつくる、政治塾で基本知識を身につけるという3つのルートを紹介します。
議員秘書になり政治に触れる
国会議員として活躍するための1つ目のルートが議員秘書になり政治に触れることです。議員秘書はその名のとおり、議員専属の秘書であり、業務のサポートを行いながら国会議員の仕事を肌で感じられる仕事です。秘書として国会議員の仕事を研究することで、選挙に出馬するための地盤を築くことができます。
地方議員になり認知度などの基盤をつくる
国会議員になるための2つ目のルートが地方議員から基盤をつくるというものです。地方議員には市議会議員や県議会議員、市長などの種類があります。出馬の際は供託金が必要になるという点では国会議員との違いはありませんが、その資金は30万円です。
いきなり国会議員にチャレンジするよりもリスクを軽減できる、知名度などの基盤をつくれることが地方議員に挑戦するメリットです。
政治塾で基本知識を身につける
政治を1から学ぶために設立されているのが、松下政経塾や一新塾、市川房枝記念会といった民間の政治塾です。メンバーや取り組みはさまざまですが、松下政経塾は松下幸之助が、1979年に約70億円の私財を投じ、政治家育成塾として設立した財団法人であり、政治家としての素養を育成できるといわれています。
国会議員に求められる3つの能力
ここからは国会議員に求められる3つの能力を解説します。選挙に勝つために必要な能力だけでなく、支援者を思い続けるスキルやコミュニケーション能力など、人間的に優れていることが最低条件といえます。
支持者を裏切らない責任感
国会議員はあくまで国民の代表として法案の審議をしていることを忘れないことは、重要な能力の1つです。そして、その土台を形成するのが職責の重要さを理解する責任感です。国会議員になることがゴールではなく、そこから国民の力になる努力を継続する必要があります。
支援者の意向をくみ取るコミュニケーション能力
国会議員としての活動を開始した後に重要とされるのが、支援者の意向をくみ取るコミュニケーション能力です。先ほども触れたように、国会議員の仕事はあくまで国民の代表としての業務であるため、いかに国民の意見に耳を傾けられるかが重要なポイントとなります。国民が思い描くような法案の審議が行えなかったとしても、その関係は継続しなければならないのです。
国策を決定するための情報収集力
法案は国民の意向を反映しつつ、諸外国との折衝や交渉にも活用される重要なものです。そのため、支援団体からの意見だけでなく、日本が国益を生み続けるための視点も持たなければなりません。国際社会における日本の立場を正確に捉える情報収集力も、国会議員に求められる能力の1つです。