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私たちの暮らしに関わっているという行政書士とは、どのような仕事なのでしょうか。行政書士という名前は知っているものの、その仕事内容について説明できない人の方が多いはずです。行政書士になるための資格やルートについても分からない点がたくさんあるでしょう。この記事では、行政書士に関する情報をまとめ、仕事内容や年収について詳しく解説いたします。
もくじ
行政書士になるには?
行政書士とは、弁護士や司法書士に並ぶ国家資格です。主な仕事は、官公署に提出する許認可などの書類の作成や、提出を代理する業務です。行政書士になるには、主に2つのルートがあります。
- 行政書士資格試験に合格する
- 行政事務経験を20年以上積む
ここからは、それぞれのルートについて詳しく解説していきます。
行政書士資格試験に合格する
1つ目は、行政書士資格試験に合格することです。高校卒業以上であれば誰でも受験資格が得られますが、行政書士試験の合格率は10%前後と低いです。大半の人は、法律系の大学か専門学校を経るか、社会人として働きながら独学で学び、行政書士を受験しています。
近年、行政書士試験の受験者数は減少傾向にあります。平成21年度は受験者67,348人に対して平成30年度は約半数の39,105人まで減っています。毎年1千人近くの受験者が減ってしまう背景には合格率の低さが関係しているだけではなく、将来性に魅力を感じられないという若者が増えているようです。
行政事務経験を20年以上積む
そして行政書士になる方法の2つ目は、国(弁護士・弁理士・公認会計士・税理士)や地方公務員として行政事務経験が20年以上ある人(高卒者は17年)も該当する点が特徴です。独立開業をして年収1千万円以上を狙うことも可能な、高収入が目指せる職業としても認知されています。
ちなみに、行政事務経験とは地方公務員として行政事務を担当した期間を指します。具体的な内容は、国や地方公務員として働く、特定独立行政法人の職員として17~20年以上の経験がある人は行政書士になれる資格が持てます。
行政書士の仕事内容
行政書士の仕事は、基本的に平日の朝から夕方までの業務が中心です。事務作業ばかり行うイメージがありますが、実際にはどのような仕事を行っているのでしょうか。気になる仕事の中身について解説いたします。
宮公庁に提出する書類作成・提出代行
官公庁に提出する書類作成や提出代行が行政書士の主な仕事です。身近なところで、遺言書や相続手続きなどがあり、重要な場面での書類にはほぼ行政書士が関わっていることが分かります。
こういった手続きは私たちの生活に密着した内容が多く、その種類も1万種類を越えるほど多岐に渡っています。官公庁に提出する書類は知識を持たない者にとって作成は大変難しいので、そんな時こそ行政書士の存在に気づくものです。
契約書などの書類作成代行・アドバイス
行政書士が扱える書類は山ほどあります。開業の手続きや権利関係、そのほかにも企業の会計記帳業務も仕事のひとつです。「代行屋」と呼ばれることもありますが、デスクワークを多く顧客とのミーティングを重ねる機会も大変多いです。顧客との関わりも重要な業務となっています。
多くの書類作成に関われる点、大事な契約書類の作成を代行できる点から相談業務を受けることもできます。ビジネスコンサルタントとして、中小企業へのアドバイスを送ることも可能です。そんな時こそ、法律に明るい行政書士としての出番ということです。