保健師になるにはどうすればいい?年収は?なりたい人必見! - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

保健師になるために必要な学歴

保健師になるためには、看護師免許と保健師免許の両方を保持していなければなりません。そのために、まず看護師の学校へ通って看護師の国家資格を取得してから、専門性の高い保健師のコースのある大学や専門学校へ通い、1年後に保健師国家試験というルートがあります。

そのほかにも、4年制の大学へ進学した場合には、看護師と保健師の国家試験をダブル受験するという選択肢もあります。また、都道府県や市町村などの行政保健師を目指す場合は、さらに公務員試験の合格も条件になります。

保健師になるための学校の選び方

まずは看護師の免許を取得してから保健師を目指したい場合は、看護の専門学校や短大へ通ってから、保健師養成の専門学校や大学の保健師コースへ進むことになります。

この場合は、国家試験を1つずつ受験することができますが、保健師になるための学校への入学には受験が必要です。看護師国家試験の勉強と平行して、保健師養成学校のための受験勉強が必要になります。

一方で、4年制の大学へ進学した場合は、保健師になるための学校を受験する必要はありませんが、看護師、保健師両方の国家試験対策を同時に進める必要があります。行政保健師になりたい場合は、さらに公務員試験対策と大変な忙しさになります。

どちらが良いか、自分に合っているかをよく検討しましょう。

学校の学費はどれくらい?

保健師になるための学校の費用はどのくらい必要なのでしょうか。私立の学校へ入学した場合と公立の学校へ入学した場合では、費用も大きく変わってきます。

スタディサプリが調査したところによると、初年度納入金は、大学、短大で67~240万円、専門学校で52~181万円とかなりの開きがありました。目指す学校の費用はどのくらいなのか、よく調べてから受験を検討しましょう。

参考

保健師になるには|スタディサプリ

保健師の一日の仕事の流れは?

それでは、実際の保健師の仕事内容はどのようなことをしているのでしょうか。ここからは、行政保健師と産業保健師に分けて一日の仕事の流れをご紹介します。

行政保健師の一日

市町村の保健センターや、都道府県の保健所で勤務する行政保健師の活動は多岐にわたります。健康診査や予防接種、健康指導、家庭訪問、医療機関との連携をはじめ、乳幼児から高齢者まで、難病や精神科領域なども担当しています。行政保健師のある一日は次のように流れていきます。

朝は8:30までには出勤し、仕事が始まります。電話対応やパソコンのメールチェック、書類の作成、打ち合わせ資料の準備などの事務仕事も保健師の仕事です。午前中は乳幼児の健康診査で育児の相談を受けたり、保健指導を担当します。ミーティングを行いフォローが必要なケースについて話し合うこともあります。

ランチタイムをはさんで、午後は家庭訪問です。自宅で介護を行っている人や、自宅療養中の人など決められた人を担当します。介護を行う上での苦労や、困難なことなどを家族、本人から聞き出して、必要なサービスへつなげたり、不安や心配事の軽減に努めます。

家庭訪問終了後は所内へ戻り、その日の家庭訪問の記録を作成します。業務内容は多岐にわたるため、残業することもあります。

産業保健師の一日

主に企業の健康管理室で働く産業保健師は、健康管理部門に所属して、社内の人達の心と体の健康を守る仕事を担当しています。産業保健師のある一日をご紹介します。

朝、出勤したら職場環境の巡視から始まります。作業場や事務所など各部門の物理的な環境のチェックから、職場内の人間関係や雰囲気まで適宜コミュニケーションを取りつつ確認していきます。

巡視後はデスクでメールチェックや書類の作成などをし、健康面に不安を持つ社員との面談も行っていきます。毎年行われる健康診断の準備と結果の整理も保健師の仕事です。日々積極的に社員とコミュニケーションを取ることで、効果的な指導やサポートができるように取り組みます。

ランチタイムをはさんで午後からは社員を対象にしたインフルエンザ予防教室を開催します。資料は前日までに用意しておき、インフルエンザにかかりにくくするための予防方法や感染してしまったときの対処方法などを話します。

教室終了後は、その日の記録と翌日以降の準備をして退勤です。