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美術検定とは、株式会社美術出版社が主宰して実施している民間資格の検定です。美術の知識や教養を問う検定で、毎年多くの受験者が挑戦しています。
日本にはたくさんの検定がありますが、検定に挑戦して資格を取得することで就職に有利になったり、スキルアップできるのはいうまでもありません。
そこでこの記事では美術検定についてさまざまな情報をまとめました。検定試験に関する情報もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
もくじ
美術検定とは?
美術検定の公式ホームページには、美術検定の概要が以下のように記されています。
美術の情報という引き出しを多く持ち、作品の観察力を深め、そして美術から得た感動を多くの人に伝えていく…美術と人々、社会をつなぎ、美術でより豊かな人生を送る「成熟した美術鑑賞者」を目指すあなたを応援する検定です。
(引用元:美術検定 美術検定とは|「美術検定」実行委員会)
美術検定は美術の技術を鍛える目的のものではなく、あくまでも知識の習得を目的とした検定です。
美術検定は難しい?レベル・難易度について
美術検定の合格率はどうなっているのでしょうか? レベルや難易度も併せてご紹介します。
美術検定の合格率
美術検定の合格率は2018年度の場合、以下のようになっています。
- 4級:96.5%
- 3級:78.0%
- 2級:41.9%
- 1級:15.1%
参考
4級と3級は比較的難易度が低いようで、合格率も非常に高いですが、2級からは難易度がグッと上がり、1級は格段に難しくなることが分かります。
美術検定で合格に必要な勉強時間の目安
美術検定を受験するために、専門の学校などに通っている人はほぼいないようです。多くの人が独学で受験に関する勉強を進めています。
各級の合格ラインに達するための準備期間は以下の通りです。
- 4級:1ヶ月程度
- 3級:3ヶ月程度
- 2級:出題範囲が広くなるため3ヶ月以上の準備期間が必要
参考
美術検定を活かせる職業
美術検定では美術の歴史を中心とした知識が問われます。受験者の方は検定をどのように仕事に活かしているのでしょうか?
美術館やアートイベントのギャラリーガイド
美術検定の1級を取得するレベルになると、美術館やアートに関するイベントのギャラリーガイドなどに活かすことができます。1級を取得すると「美術検定1級・アートナビゲーター」という称号が得られますので、来場されたお客様に対して美術に関する知識を活かして案内ができるようになります。
美術関連機関のスタッフ
美術検定は、公立美術館122館が加盟する美術館連絡協議会が主催側に加わっています。美術検定取得のために得た知識は、美術関連機関のスタッフという立場であればいかんなく発揮することができるでしょう。
展覧会のアドバイザー
お客様と主催者側をつなぐ懸け橋のような存在として活躍することができます。展覧会のケースでは企画提案の段階から参加することもできますので、多方面から展覧会成功への道筋を立てていくことが可能です。