本を読むメリット
国立青少年教育振興機構によると、子供の頃に本をよく読むなどの読書活動を行った子供は、下記のような傾向にあるという調査結果が出ています。
・国語が得意である
・子供の頃に読んだ印象に残る本があるほど、その後の人生において、読書が好きである割合が多い。また、1ヶ月に本を読む割合が多く、読む本の冊数・1日の読書時間(書籍・本)も多いという傾向がみられる。
・就学前から本をよく読んでいた子供は、体験活動も多い傾向にある。
・就学前から中学生にかけて本をよく読んでいた子供ほど、「未来志向」、「社会性」、「自己肯定」、「意欲・関心」、「文化的作法・教養」、「市民性」、「論理的思考」のすべてにおいて、現在の意識・能力が高い。
・子供のころから読書活動を行なっていた人は現在における「社会性」や「文化的作法・教養」との関係が強い
本を読むことで、このようなメリットが出てきます。この中で、「社会性」や「文化的作法・教養」の向上、国語力との関連性についてご紹介します。
社会性や文化的作法・教養能力が向上する
社会性とは、簡単に言ってしまえば「人との関わり」です。人間が本来持ち合わせている根本的性質ですが、子供は特に社会性を養わせることが大事です。この社会性が向上すると、学校生活のみならず学校を卒業し、社会に出たときも上手に人間関係を構築できる能力が備わるのです。
もちろん、必ずしも本を読んだからと言って社会性や文学的作法・教養が向上するということはありませんが、そういった傾向があるということになります。
国語力が身につく
読書をしている子供は国語が得意な傾向にあります。そもそも国語力とは、さまざまな学力を身につける上で必要不可欠な基礎知識であるとされています。
つまり、国語力が身につくということは、国語のみならず他の教科での結果や成績に影響を与えると言っても過言ではありません。
参考
子どもの読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究 報告書|国立青少年教育振興機構
まとめ
おもしろくもない本を無理やり読ませても意味がありません。子供自身が本当におもしろいと思える本に出会えることが大事です。子供の頃に印象に残るほどおもしろい本に出会えるほど、その後も継続して読書活動を行なう傾向にあるという調査結果も出ています。
今回、子供でも読みやすい本屋大賞受賞作品を5冊ご紹介しました。ぜひ今回、紹介したことを参考に、おもしろい本に出会えますように。
参考
本屋大賞とは|本屋大賞
蜂蜜と遠雷|幻冬舎
謎解きはディナーのあとで|小学館
ゴールデンスランバー|新潮社
一瞬の風になれ|講談社BOOK倶楽部
夜のピクニック|新潮社
国立青少年教育振興機構