動物看護士になる方法
動物看護士の実務経験
動物看護士になるために特別な資格は不要です。そのため、資格を持たずとも動物病院などに就職できます。しかし、資格を取得した方が就職に有利に働きます。2012年に動物看護職の資格認定5団体が一丸となって、「認定動物看護士」の統一認定試験をスタートさせました。高校や短大、専門学校、大学を卒業、もしくは動物看護学を履修してから動物看護統一試験を受験する学生が多いようです。
動物看護職統一試験
受験資格は、動物看護師統一認定機構の推奨するコアカリキュラムでの「動物看護学」を履修していること、もしくは動物看護士統一認定機構の受験資格で個別に認められたことが条件です。
試験内容は、「一般問題」（90問・100分）と「実地問題」（30問・40分）に分かれます。マークシートの五肢択一です。受験条件を満たしていない人に対して、スクーリングによる補講を実施して認定資格を付与することなども行っています。しかし、基本的には動物看護学を専攻して、現場での実務経験のある人が多いようです。ちなみに、2017年度の試験結果では、2,406名中2,011名が合格。合格率は83.6％です。
動物病院や関連施設へ就職
資格を取得しなくとも、動物病院への就職は可能です。応募条件では、資格の有無以外に、動物看護学部の卒業、実務経験などを挙げられます。資格のない分、不利になる可能性もありますが、意欲や知識、経験も合わせて評価されることが多いでしょう。
各病院には特徴があります。動物を幅広く受け入れている病院、特定の動物の診療に特化している病院、24時間体制で開院している病院、外国人の対応で英語を求められる病院などさまざま。病院以外に、ペットショップ、ペットホテル、ペットサロン、動物園など多種多様な環境を志望できます。
ペットショップでは動物看護やトリミングをしながら、お客にぴったりのペットを検討し、提供します。仕事や旅行などの理由でペットを一時的に預けるペットホテルやペットシッターでは、動物の健康管理に携わります。動物園に勤務する獣医師のサポート役として、動物園に勤務できるかもしれません。ただ、多くの場合は獣医師と飼育員間で行われるため、募集はまれです。こういった職種の中から、自分のなりたい動物看護士像を描ける病院を探してみてはいかがでしょうか。
