小論文の書き出しのコツは? - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

どうしたら上達するのか?

上手な文章をまねる

新聞の「社説」を手本にすることが上手な小論文を書くことの早道、と多くの識者が口にしています。具体的に言うと、社説の書き写しです。

各新聞社の「社説」は名の知れた解説委員の方々が書いたものです。ある時事性のあるテーマについて、客観的な事実を論理的に述べつつ、自分や新聞社の考えをまとめたものです。そうした社説を受験生が読んだり書いたりすると、小論文をより良くするための「クセ」が身につくかもしれません。

まずはチャレンジしてみるのはいかかですか? パソコンが普及した時代にありますが、鉛筆を握って、手書きするのもまた大事。時事問題も理解でき、漢字の読み書きを学ぶことができて語彙も広がり、基礎知識が吸収できて、いいことづくしと言えそうですね。

小論文対策を怠らない

大学受験の場合、小論文対策としては、まず自分が受験する大学の小論文テストのタイプを確認しておきましょう。実は、小論文のテストには2つのパターンがあります。

課題文をまず読んで要約するテストと、テーマが与えられて自分なりの考えや意見をまとめるテストの2つです。前者は文章の読解力が問われます。長文を読みながら、その文で伝えようとしていることを理解し、自分の言葉で書かなければいけないのです。

後者は論理的に文章を書くことが問われます。書き方や構成力が身についていると万全です。過去に問われたテーマをチェックし、そのテーマに関する知識を吸収しておくのも、小論文テスト対策としては有力な手段です。

そもそも、小論文テストで、受験生のどんな能力を推し量っているのでしょうか。課題を正確に読み解く力、自分の考えや意見を論理的に述べる力、分かりやすい文章にまとめる構成力、といった点です。

大学受験を乗り切った後も必要な能力です。在学中に提出する各種レポートや卒業論文、就職試験の小論文テスト、そして、働いている間の各種レポートなど、文章を通じて何かを相手に伝えるという行為は、永遠に続きます。だからこそ、この際、文章を書くテクニックを身につけておいて損はなさそうです。

いまさらだけど、本を読む

上手な文章を書きたい、スラスラ文章を書いて、相手に自分の考えや意見を伝えたいと、どんな人も感じていることかもしれません。受験を控えていなくとも、文章を書くことはある意味日常生活には欠かせない行為でしょう。

決して、統計数値に基づくことではありませんが、やはり文章をたくさん読んでいる人ほど文章を書くことはたやすくなっていくものです。それまでに読んできた文章の量が大きく影響しているのかもしれません。良質な文章をいかに読んでいるかが重要でしょう。