小論文を「です・ます」で書くのはNG?作文や志望理由書の場合は? - cocoiro career (ココイロ・キャリア)


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小論文を書くとき、文末は「です・ます」と「だ・である」のどちらにすべきでしょうか。小論文や作文、志望理由書など、文書の種類に応じて適切な文体を選択することが重要になります。当記事では、「です・ます」調と「だ・である」調の使い分けや基本ルール、小論文と作文、志望理由書の違いについてご紹介します。

「です・ます」調と「だ・である」調の違い

まずは「です・ます」調と「だ・である」調の違いについて解説していきます。

です・ます調(敬体)とは

「です・ます」調とは、文の末尾に「です」や「ます」などの丁寧語を用いる文章形式のことです。「敬体」または「です・ます」体と呼ばれることもあります。

小学校の教科書の多くは「です・ます」調で書かれています。手紙などにも使われる文体なので、子供にとってもなじみがあるでしょう。

当記事も「です・ます」調で書かれています。

だ・である調(常体)とは

「だ・である」調とは、文の末尾が「だ」や「である」で終わる文章形式のことです。「常体」または「だ・である」体と呼ばれることもあります。

作文や感想文で多く用いられる「です・ます」調に比べ、「だ・である」調の文章は学校で書く機会が少なく、慣れていないという子供も多いのではないでしょうか。

なお、小学校学習指導要領では、小学3年生および4年生で習う内容として、「文章の敬体と常体との違いに注意しながら書くこと」が挙げられています。

参考
小学校学習指導要領|文部科学省, P11

「です・ます」調と「だ・である」調が与える印象

「です・ます」調(敬体)と「だ・である」調(常体)は、ただ形式が異なるだけではありません。どちらの文体を用いるかによって、読み手に与える印象も変わってきます。

「です・ます」調は文末に丁寧語を用いることで、相手への敬意や謙遜を示すことができます。読み手に親近感を与えたいときにも有効な文体です。

一方、「だ・である」調は、「です・ます」調に見られるような読み手への敬意を排し、書き手の主観を弱める効果があります。事実を簡潔かつ客観的に述べるのに適した文体です。文章の種類によっては読み手に上から目線な印象を与える可能性もあるので注意が必要です。