小論文の要約がスラスラ書ける!簡単に要約できる4ステップをご紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

ステップ2:段落分け

実際に要約する上で必要なポイントを具体的に説明していきます。

初めに、全体を読みながら文章を段落に分けていくポイントを押さえましょう。

形式段落ではなく、内容をまとめる

文章の多くは形式段落といって、改行と1文字の字下げによって示した段落があります。しかし、要約を行う際はこの形式段落は大きな意味を持ちません。要約に必要な段落は内容上のまとまりによって設定されている意味段落になります。

この意味段落を分けるには文章の構成を理解する必要があります。3段構成なのか、4段構成なのかを考えながら読んでいきましょう。

〇3段構成:問題 → 具体例 → 結論

〇4段構成:起(具体例1)→ 承(具体例2) →転(視点の転換) → 結(結論)

中心文(トピックセンテンス)を見つける

中心文とは段落の内容を最もよく表している文のことを指します。後述しますが、この中心文が要約をする上で必要な部分になります。

中心文は段落の決まった場所にあるわけではなく、文章の構成から見つけだす必要があります。

例1:段落の初めにある例 : 主張(中心文) → 理由

例2:段落の終わりにある例 : 具体例 → 考え(中心文)

例3:段落の中にある例  : 提示 → 意見(中心文) → 補足

ステップ3:必要部分・不要部分を見分ける

全体を読み文章の構成、段落を分けたら、必要部分・不要部分の仕分けを行っていきます。ここは絶対に押さえておきましょう。

「必要」=筆者の意見

これまでに何回か記述しましたが、筆者の意見や主張が要約に必要な部分になります。それを見分けるポイントは次の5つです。

  1. 文中の問いに対する答え
  2. 逆接の接続詞に続く文
  3. 筆者の主張を表す文
  4. 新しい情報
  5. 前述の内容をまとめている文

本文内で何度も繰り返されているキーワードが含まれている文章は要チェックです。それは筆者が重要だと思っている、主張したい部分なので筆者の意見になります。

「不要」=具体例、体験談

上記の筆者の意見以外はすべて不要な部分になります。分かりやすいものは具体例と体験談です。見つけたら二重線で消していってもいいでしょう。

ステップ4:必要部分をまとめる

要約に必要な部分を抜き出したら、最後にまとめていきます。せっかく加点になる文章を抜き出しても、最後に失敗してしまうと得点になりませんので、最後までしっかりと押さえておきましょう。

文字数、文脈に注意する

まず文字数は絶対です。文字数が多くなってしまった場合は修飾語を削除しましょう。内容を繰り返している場合は1つの文にまとめていきます。

それでも溢れそうな場合は、意見や考えを残して出来事や事実を削除します。

切り貼りではなく自分の言葉でまとめる

もとの文章の中にある文や語句をつなぎあわせただけでは要約とは言えません。自分の言葉でまとめるようにします。まず語尾や表現を変えてみましょう。内容が複雑な場合は2つの文に分けたり、逆に内容が簡単なものは1つにまとめます。最後のまとめや結論ははっきり分かるように書きます。書き終わったら誤字、脱字や不自然な文脈がないかを確認しましょう。