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大学入試で受験生が苦戦するものの1つとして小論文があります。特に、文章を要約し自分の意見を述べるタイプの出題が多いです。その理由は、明確な正解が存在し得点差がつきやすいためです。考え方を変えてみると、小論文で確実に点数をとれればほかの受験生より上に行くことができるとも言えます。
明確な正解が存在するのであれば、それを確実に拾っていく方法があります。ほかの教科と同じように練習を重ねることで得点を伸ばしていくことができます。急に点数を上げることはできませんが、採点の仕組みと要約のポイントを押さえていけば大丈夫なので、苦手意識を持っている人でもこの記事を参考に実践してみてください。
大学入試以外にも公務員試験で出題される場合もありますし、普段の読書でも役立ちます。記事の最後に4ステップを使った練習方法もご紹介していますので、これを機会にぜひチャレンジしてみましょう。
もくじ
要約とは
課題文の話の道筋を抜き出して整理したものを指します。テストの採点方法はこの定義をもとにしています。具体的に説明しますと、課題文の話の道筋を細かく分け、それぞれに点数を配分。要約した文章に該当する記述があれば加点、記述されていなければ点数を与えないという採点方法になっています。
この採点方法を踏まえると、小論文で確実に点数を稼ぐにはこの話の道筋を抜き出す技術を身につければ良いのです。感覚的に的外れな要約をしても得点になりませんので注意しましょう。
ステップ1:要約を始める前にやること
要約で確実に得点するには、始める前にやるべきことが3つあります。
全体に目を通して、段落を作る
まずは全体に目を通します。課題文などの文章は一つひとつの文が積み上がってできています。ですので、飛ばし読みや速読では話の道筋を見つけることが困難です。最初から順序良く読み、文章の積み上がり方を理解していく必要があります。
そして文章の積み上がり方を理解したら内容ごとにまとめ、段落を作っていきます。
「必要」「不要」「保留」に仕分ける
多くの文章は話の道筋以外に不要な部分があります。これを仕分けていくのが要約に必要な技術です。
基本的には、筆者の主張部分以外は不要な部分になります。課題文を読んでいくときに、筆者の主張と思われる文に線を引いていくとまとめるときに役に立ちます。何回もでてくるキーワードも押さえておくとよいでしょう。
必要か悩んだ場合は保留としておきます。
「必要」部分をまとめる
抜き出した必要な部分を盛り込んで文章にまとめていきます。修飾語句や直接関係しない部分は省略したり、言い換えるなどして指定文字数以内に収めていきます。