【大学受験用】レベル別!数学のおすすめ参考書とおすすめの勉強法 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

基礎を固めたい人向け

次に、基礎を固めたい人向けの参考書をご紹介します。数学の学習を一通りやったことがある人が、受験の基礎を固めるときにおすすめの参考書です。

数学基礎問題精講

数学基礎問題精講は、数学ⅠAと数学ⅡBと数学Ⅲの3冊に分かれています。この参考書の最大の特徴は、オーソドックスな例題と演習問題がバランスよくあり、単元ごとでレイアウトが見やすい点にあります。

基本的なレイアウトは、左ページに例題があり、それに対する精講(解説)と解答があります。右ページには、その単元のポイントと演習問題が載っています。

まず基礎を固めたい人は、例題を一通りこなしてから、数学の全範囲を網羅することができます。センターレベルの問題を解きたいという場合は、演習問題を先に解いて、わからないかったところは例題をやるという方法もあります。

問題数は、1冊あたり例題が150前後と多くありませんが、受験までに時間が無く短い時間で基礎を固めたいという人にはおすすめです。

数学が面白いほどわかるシリーズ

N予備校講師の坂田アキラ先生、東進ハイスクール講師の志田昌先生、駿台予備校講師の佐々木隆宏先生が執筆している分野ごとにシリーズです。

各分野ごとに分かれており、自分の苦手な分野の参考書を選ぶことができます。特に、坂田アキラ先生が執筆しているシリーズは、入門レベルの問題から丁寧にわかりやすく解説されています。

また、どの参考書も講義の様な語り口調で書かれているので、とっつきやすいのが特徴です。参考書をもとに学習を進めれば、入試の問題を解けるレベルにまで引き上げることができます。

数学の学習を一通りやってみて、明らかにわからない・苦手な分野がある人は一度手に取ってみることをおすすめします。数学基礎問題精講との併用すると、数学の基礎を網羅しやすいです。

【坂田アキラ先生の理系シリーズ】
2次関数
三角比・平面図形
場合の数・確率・データの分析
円と直線
軌跡・領域
三角関数
指数・対数
ベクトル
数列
数Ⅱの微分積分
複素数平面
数Ⅲの微分積分

【佐々木隆宏先生】
数Ⅰデータ分析
整数問題

【志田昌先生】
複素数平面・式と曲線
確率
数列
ベクトル

中堅私立大学から難関大学向け

最後は、中堅私立大学から難関大学向けの参考書です。基礎ができている人向けの参考書です。

チャート式基礎からの数学(青チャート)

Amazonの高校数学教科書・参考書の売れ筋ランキングNo,1なのが、チャート式基礎からの数学(青チャート)で、難関大学へのチャレンジをする人が最初に使う参考書の王道と言える参考書です。

チャート式の中でも赤チャートの次に難易度の高い参考書です。1つ下のレベルに黄チャート、初心者向けに白チャートがあります。

青チャートの最大の特徴は、問題数の多さです。簡単な問題から難しい問題まで幅広くカバーされており、センターレベルの基礎的な問題から国立大学や難関私立大学レベルの問題が掲載されています。例題は、基本例題、重要例題、演習例題に分かれており、レベルに合わせて問題に取り組むことも可能です。

ただし、問題数が多い分解説はそこまで詳しくありません。わからないところは、教科書や他の参考書で確認する必要があるかもしれません。

総合的研究数学

752ページある重厚感たっぷりの参考書です。青チャートが豊富な問題量をこなすことができる一方で、総合的研究数学は、解説が豊富な参考書です。解説が重視されているにもかかわらず、問題も網羅されているのが青チャートとは違う点です。

著者の長岡亮介先生は、津田塾大学助教授、大東文化大学教授、放送大学教授、明治大学理工学部特任教授を歴任された大学教授です。

単なる数式の解法ではなく、発展的な知識を通して、数学を本質的に理解することができます。数学が好きな人におすすめの参考書です。ただし、ボリュームがかなりあるので、受験までに時間がない人にはおすすめできません。