駅弁大学の意味・由来とは?偏差値・就職情報も一覧でご紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 4

駅弁大学に進学する3つのデメリット

メリットがある反面で、デメリットもあります。駅弁大学を進学先に考えるのであればデメリットもしっかりと理解しておきましょう。ただし、デメリットは考え方次第では変えることができます。特に、インターネットが発達してグローバル化している現代において、地方であることのデメリットはインターネット普及前に比べるとはるかに容易になったと言えるでしょう。

コミュニティーが閉鎖的

競争相手が少ない反面、学生数が少ないため、コミュニティーが東京などの都市に比べると閉鎖的です。地域で行われているイベントや勉強会の数も東京の方が多いです。

そんな閉鎖的なコミュニティーに慣れてしまうと、変化に対して積極的でなくなり、保守的な考え方になってしまうおそれもあります。県外から来ている学生の数も多くないため、人との交流の機会も東京の学生に比べると少ないでしょう。

ただし、Skypeなどのツールを使えば、簡単に世界中の人とつながることができます。変化を積極的に起こしたいと思えば変えることができるデメリットです。

環境が甘い

コミュニティーが閉鎖的になると、変化に対して消極的にあることは先に触れました。その結果、変化がない環境に甘んじてしまうことが多いです。

また、地方で生活すると時間の流れがゆっくりと感じられることがあります。例えば首都圏の通勤電車は遅延すると、多くの人に影響を及ぼします。それほど時間にシビアに行動しているのです。それに比べて地方では、電車やバスなどの公共交通機関の本数がそもそも少なく、時間に対してせかせかしていないことが多いです。

そんなゆっくりとした時間に慣れてしまうと、会社で働き出したときにあたふたしてしまったり、首都圏に出かけたときに人の流れの早さに面を食らってしまうこともあるようです。

就職活動がしづらい

就職率が高い駅弁大学がある一方で、一部上場の大企業などの本社や支店の多くは東京や大阪なのどの大都市にあります。例えば、東京で就職しようとした場合、地方から就職活動をするために上京しなければなりません。そのための交通費や時間は、東京近辺に住んでいる学生の比ではありません。

また、インターンの機会も地方では少なく、数も限られてしまいます。その点、大都市に住んでいる学生は、インターンをする機会も多く、就職活動をしやすくなります。

ただし、地方に絞って就職活動をする場合は、このデメリットは大きな問題ではないでしょう。

まとめ

駅弁大学は、地方大学とまとめられてしまいがちですが、偏差値や就職率を見ると、それぞれの大学に個性があることが分かります。大都市に比べると時間が緩やかな地方ならではの良さもあります。

お子さんにとって、どのような環境が一番合っているのか、成長できるのかを考えて、大学を選ぶサポートをしてあげてください。どの大学もオープンキャンパスを行っているので、実際に現地に足を運んで雰囲気を感じてみることをおすすめします。

参考
駅弁大学ランキング|偏差値から序列をつくってみた|田舎ハック
最新版!「本当に就職に強い大学」ランキング|東洋経済オンライン
地方国公立大学(駅弁大学)は就職がない?進学するメリット・デメリットも|予備校ガイド関西版
[大学受験]地方国立大の特徴。メリット・デメリットについて紹介します|スタジオポメロ
新制大学の発足|文部科学省
国立大学No.1就職支援について|福井大学
就職情報|三重大学
就職・進路|岐阜大学
大学について|神戸大学
大学案内|横浜国立大学
大学案内|千葉大学
住宅地の都道府県別価格指数|国土交通省
2018年度 国立大学 受験料・初年度学費一覧|河合塾

新制大学の発足|文部科学省

この記事をかいた人

katsu

オランダの小学校で教員になるために、オランダに移住した元小学校教員。「ひとりひとり違った形や色があって、それがいい」と考え、イエナプランを取り入れた学級づくりや授業づくりに取り組む。ファーストキャリアは旅行会社!「教育」と「旅」をライフワークに、フリーライターとして活動中。Twitterで毎日オランダの教育ニュースを発信中!
Twitterアカウントはこちら