憧れの飛行場を支える誇りある仕事!航空管制官になるには - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 3

航空管制官になるには

航空管制官になるために、いくつかの段階をクリアする必要があります。

航空管制官採用試験で合格

大学や短大、高等専門学校を卒業してから、国土交通省の実施する「航空管制官採用試験」への合格を目指しましょう。試験は、21歳以上30歳未満の人が受けることができます。試験は、「基礎能力試験」「適性試験」「外国語試験」の3つに分かれます。試験に出題されるレベルは、大学卒業程度だとされます。

基礎能力試験では、判断推理や数的推理、資料解釈、時事、人文、自然、社会などの分野から出題されています。適性試験では、記憶検査や空間関係といった業務に関わる内容が出題されいます。外国語試験では、主に文法について出題されます。

航空保安大学校の研修を経て勤務

見事に「航空管制官採用試験」を合格した後には、国土交通省の運営する「航空保安大学校」で研修を受けます。「航空管制科」では、約8ヶ月の研修で基本的な知識や技術を身につけます。

学科科目は、英語や航空法規、航空気象学、航空管制概論、ターミナル・レーダー管制論、保管体育などさまざまです。実技科目は、飛行場管制方式、進入管制方式、ターミナル・レーダー管制方式、情報処理システム操作などを身につけることができます。

研修を終えれば、全国の空港や航空交通管理部へと配属されます。現場で訓練や試験を受け、航空管制官の資格を取得して、ようやく管制官として道を歩み始めます。

航空管制官に求められる能力とは

凡事徹底

空港や上空での機体の接触事故は、人命に関わります。そういった乗客の命をも預かっているのが航空管制官なのです。人命以外でも、乗客の安心やスムーズなフライトを支えている仕事です。こういった責任を全うするために、当たり前のことを当たり前にする「凡事徹底」が求められるでしょう。わずかなミスから、大事故やフライトの遅延につながるかもしれません。未然に事故や遅延を防ぐには、航空管制官が自分の仕事をミスなく行うことが大切です。細部まで目を光らせ、凡事徹底できる力が求められるでしょう。

チームワーク

航空管制官には、チームワークが求められます。空港や上空でのパイロットとのやり取りは、1人の管制官だけが行っているわけではありません。前述のとおり、47のセクターにいる管制官や飛行場内の管制官、そのほか業務で関わるスタッフと協力しながら、業務を進めていかねばなりません。何かトラブルの生じた場合には、チームで一致団結して乗客たちを守ることもあるでしょう。周りとのチームワークも航空管制官を目指す上で身につけたい能力です。

おわりに

航空管制官には、さまざまな役割や立場があるため、可能性の広がる職業と言えるでしょう。もし子供が航空管制官になりたいのであれば、まずは航空管制官採用試験の合格を目指しましょう。試験合格について専門学校や大学に進学しておくのもいいかもしれません。

参考
航空管制官 公式|国土交通省
航空管制官|EduTown
航空管制官になるには|Career Garden
航空管制官採用試験|国家公務員 採用情報NAVI
航空管制官に向いている人、適性|Career Garden

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