自ら描かなくてはならない大学生活
大学に入って新しい力の存在を知りました。それは「行動力」です。最近、話題になっていますよね。もしかしたら大学生言葉の一つかもしれません。よく「PDCAサイクルを回す」って聞きますがニュアンスとしては非常に近いです。
私はこの行動力を「自ら何かを始める力」だと捉えています。自らやりたいことを発見し、それに向かって前に進む力。たとえ一人だとしても。
自らの大学生活を思い描けるか否かは、この「行動力」で全てが決まります。
動かない限り、冷淡な大学の世界
大学で過ごすうちに、大学は自ら動かない人には冷たい場所だ、と多少の寂しさともに痛感しました。
大学によって、私たち大学生は多くのリソースを手に入れています。何千円、いや何万円とする本がいくらでも借りることができる図書館があり、奨学金や保険など多くの支出を削減できるサービスがあり、Windowsのソフトウェアが無料で使用でき、通学定期の交通費なんか格段に安くなる。教授たちは自分の道のプロフェッショナルで、普通に生活していれば会うことすらできないほどの人物だけど、大学だからたくさんのことを教えてくれ質問に行けば答えてくれる。
しかし、それらは全て自ら「行動」しないと手に入れることができません。自らその情報を見つけ出し、それに必要なステップを踏まなければ大学はそのリソースをくれることはありません。
「行動力」が試される大学
ご覧いただいた通り、「行動力」は、高校まではあまり問われなかったにも関わらず、大学で最も大切だと私が感じている力のひとつです。
そして、その力が一番初めに試されるのが入学直後のコミュニティ選びです。自分のやりたいことは何か、そのためにはどんな人と一緒にいたくてどんな環境が良いのか。
それを考えてみることが、大学生活を思い描く第一歩ではないでしょうか。
充実した大学生活を送っている私ですが、唯一後悔していることがあれば、これができていなかったことです。
私は入学当初、「四年間バンドして過ごせばいいや〜」と思っていました。しかし心のどこかでは、教育に興味があってそれに関して何かしたいと思っている自分もいました。ただ入学直後はそれを顧みず、教育に関するコミュニティには属することなく自分の属するコミュニティを決め大学生活をある程度決めてしまいました。不幸中の幸いだったのは、教育という本当にやりたいことに気づいた時にそのための環境やコミュニティに飛び込む行動力がかろうじて私にあったことです。