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志望校や学部を決める時は、何を軸に考えたらいいのでしょう?
もし、小さいころから就きたい職業があって、それに直結するような学部があるのなら、悩むことはないかも知れません。けれど多くの場合、仕事のことも大学のことも、分からないことが多すぎて、現実的に描きにくいのではないかと思います。いろんな学部があるけれど、やっぱり就職のときに困らなさそうなところを選んだ方がいいのかな?と思っている方に向けて、私が実際に珍しい学部・学科に通ってみて気付いたことを書いていきます!
もくじ
変わった学科体験談
まず、私の専攻している学部・学科、選んだ動機などについて説明しておきたいと思います。あまり汎用性の高い話ではありませんが、こんなパターンもあるのか、と視野を広げるきっかけになれば幸いです。
「映像身体学」って?
私が所属しているのは立教大学の、現代心理学部「映像身体学科」です。お察しの通りこのまま言うと内容が全く伝わらないため、専攻について詳しく話せるような時以外は、哲学科みたいな感じだと答えるようにしています。
「映像身体学」は文字通り身体と映像について研究する分野で、いろんな方面からいろんな人が「身体って何なんだろう?」ということを考えています。踊る身体、映画の中の身体、壁画に描かれた身体、解剖図における身体…などなど。そして、私は主に東洋の身体観について研究しています。
なぜこの学科を選んだか
私は小さい頃から身体の知覚にすごく興味がありました。特に知りたかったことは、自分と他人が知覚しているものがどのように異なるのか、ということでした。例えば、他人と自分が同じ色を見ているという前提に納得がいかず「赤ってどんな色?」と聞いて回ったり、「空を見て、と言ったらなぜみんな上を向くのか」と問い詰めたりしていちいち大人をイライラさせていました。
大学受験を決めて、大学の学科一覧を眺めていた時、それらの疑問について考えられそうな学科を見つけました。それが「映像身体学科」。どうやら、哲学と心理学の両方を学べるらしいと知り、ここでとことん考えてみたい、と思って志望校の一つにしました。誰も知らないような学科に入ったら就職はどうなるんだろう…という不安も若干よぎりましたが、好奇心が勝ち、ええい!と入学に踏み切りました。
同じ学科の人はどんな人たちか
謎の学科には、謎の人たちがいるのではないかと思うかもしれませんが、入学してみると、あからさまに変わっている人は少ない印象でした。ただ、やりたいことや学びたいことが明確な学生が多い、という点が他の学科との違いだと感じました。まあとりあえずここでいいか、というスタンスで選択するにはあまりにパンチが強い学科名のため、何らかの強い志望理由がある人たちがほとんどなのです。3年になっていよいよ就職のことを口にすると、動きがピタッと止まる人や、話を逸らす人、笑い出す人などがいて、やはりみんな就職のことは無視して入学してきているのだな、と実感しました。ちなみに私は、「しなきゃいけないですよねー」と長い間煙に巻いて過ごしていました。