志望動機は不純でいい。「憎しみ」から決めた早稲田大学第一志望 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 3

自分に素直に生きること

この経験を通して、1つ大きなことに気づきました。
「自分をしっかり見つめることがどれだけ大切か」ということです。大学という開放的なコミュニティで、自分からアクションを起こさないと何も起こらない環境で、「自分が何をやりたいか」が自分の行動の軸になりました。それを持ち続けることができたから、今の幸せな生活があるのかなと感じます。
そして、それが論理的でなくても、将来のためではなくてもいいことも実感しました。大切なのは、等身大の自分と向き合い、飾り気のない自分の声を汲み取ること。そしてそれが、素直な生き方につながると気づきました。
先述させていただいた小学生時代を過ごした私は、高校時代に素晴らしい教師に出会ったことで「教師になりたい」と思うようになりました。それを叶えたければ、早稲田に行くことを諦め教員養成大学で教員のイロハを学ぶ方が実現に近づくことができたと思います。
しかし、もし自分が「早稲田に行きたい」という思いを捨ててそのような選択をしていたら、絶対に後悔していたことは目に見えています。
論理的であるか、現実的であるか、意味があるものであるか、将来のためになるか、そんなことよりも「自分がそれを望むか」ということが一番の自分の行動軸だと強く思いました。
その自分の望みを見つけるために、自分にしっかり向き合うことが不可欠であると実感しました。

終わりに

長々と語ってしまいましたが最後に、もし、進路に迷っている方がいたらこれだけ伝えさせてください。一度立ち止まって、自分に多くの「なぜ?」を問いかけてください。

なぜ今の学校に通ってるの?なぜ今の部活に入ったの?なぜ今この記事を読んでいるの?なぜ今の友達が好きなの?もし嫌いだとしたら、なんで嫌いなの?

そして、聞こえないくらいの自分の小さな声に、耳を傾けてあげてください。そこに、今まで見えなかった自分の声があると思います。そこに、見えなかった自分がいると思います。それはもしかしたら大したことのないものに見えるかも知れません。でも、その小さな気づきを大切に可愛がってあげてください。いろんな方向から眺めてあげてください。磨いてあげてください。
そうすればいつか煌々と輝くダイヤモンドのような、あなたの人生の道を照らしてくれる尊いものになるはずです。

この記事をかいた人

トム

早稲田大学人間科学部 1年。東京都出身。親の海外赴任に伴い高校時代を米国で過ごす。そこで教育の違いに衝撃を受け、より良い教育の実現目指し、早稲田大学人間科学部に進学。