宇宙飛行士になるには?やりがいや応募するのに資格をご紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

宇宙飛行士のやりがい・魅力

宇宙飛行士になれるのは狭き門を潜り抜けた一握りの人だけです。また、宇宙という多くの危険が伴う過酷な環境で仕事をすることになります。

それでも多くの人が宇宙飛行士に憧れ、目指すのは、宇宙飛行士には他の仕事では味わえないやりがいがあるからと言えます。それでは、宇宙飛行士のやりがいについてご紹介します。

未知の領域を開拓する

宇宙はまだ解明されないことが多い分野です。まだ解明されていない分野を開拓するためには新しい挑戦が多く苦労が伴いますが、その反面課題を解決できた際に大きなやりがいを感じることができます。

実際に宇宙に行き未知のものを見ることをできる喜びは、他の仕事では絶対に味わえないものであり、宇宙飛行士ならではのやりがいであると言えるでしょう。

世界規模の仕事ができる

宇宙開発は世界規模で行われます。宇宙ステーションに行くことが決まれば各国の宇宙飛行士と共に長時間過ごすことになります。文化や言葉が異なり最初は苦労することも多いですが、過酷な環境を共に励まし合いながら長時間過ごすことで、強い絆で結ばれた仲間を作ることができます。

過酷な環境で多くの人と協力しながら課題を解決し、さまざまな国籍の仲間を作れることは、宇宙飛行士の大きな魅力です。

参考
宇宙飛行士の仕事の年収・やりがい・本音
宇宙飛行士のやりがい | 宇宙飛行士など550種類の職業や仕事を紹介 Career Garden

宇宙飛行士の募集条件

宇宙飛行士の募集条件
世界にはNASAやESAなどの宇宙局や宇宙ステーションと呼ばれる機関があります。日本にはJAXAがありますが、宇宙飛行士の募集条件は国による違いもあります。ここではJAXAの募集条件を紹介します。

4年生大学(自然科学系)卒業以上

JAXAの宇宙飛行士募集があった場合に応募できるのは、日本国籍を持つ人で自然科学系の大学を卒業していることが条件です。自然科学系というのは、理学部や薬学部、医学部や歯学部、農学部や工学部などが該当します。

自然科学科系であれば、どの学部でもあまり関係はないとされています。いずれかの学部に通い卒業していると、学歴の条件はクリアできていることになります。

自然科学系の研究・開発・運用経験がある

JAXAで宇宙飛行士を募集するときの条件は、学歴以外にもまだあります。大学で自然科学科系の学部を卒業していることの他に、自然科学科系の分野で、研究や開発、設計や製造などで3年の実務経験が必要です。

博士号を取得した人は3年の実務経験が必要ですが、大学院で修士号を取得している人は実務経験1年でOKとされています。学部によっては6年間通うところもありますので、早くても試験を受けるまでに数年かかることになります。

正常な色覚・聴力・身長158cm以上190cm以下

宇宙飛行士になるには健康であることも大切ですが、受験資格には身長も関係してきます。身長は158cm~190cm以下とされていますが、宇宙空間で船外活動を行う場合は宇宙服を着用します。宇宙服の着用には身長165cm以上という条件があるので、宇宙飛行士になれたとしても158cm~164cmの人は、宇宙服を着ての船外活動はできません。

さらに正常な色覚と聴覚を持っていること、視力は両方とも矯正視力で1.0以上であることが条件です。血圧にも条件が定められていて、最低血圧が90、最高血圧は140までとなっています。これ以外にも宇宙飛行士の試験に応募するには、宇宙飛行士として通用するレベルの科学的知識や技術を持っていることも条件です。

宇宙飛行士として宇宙に行く場合は、他の国の宇宙飛行士と協力します。他の宇宙飛行士とうまくやるためには、協調性や適応性、異文化への理解なども必要になってきます。