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宇宙飛行士というのは、夢のある職業です。漫画やテレビドラマでも人気の子供の憧れの職業の1つです。しかし、宇宙飛行士になるにはたくさんの厳しい条件をクリアしないといけません。どんなに強く願っても、試験を受けるにも受験資格が決められていますし、試験に受かったとしても採用される確率はかなり低くなります。
数ある職業の中でも最も狭き門とされる宇宙飛行士、どうしたらなれるか、またどんな仕事をするのかをご紹介します。
宇宙飛行士になるには
宇宙飛行士というとアメリカのNASAを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。今までにもスペースシャトルに乗って、何名かの宇宙飛行士が宇宙に向けて出発しています。宇宙飛行士は出発までにたくさんの訓練を積みます。
他の職業のように常時応募があるわけではなく、あったとしても数年に1回、募集人数も3人くらいとかなりの狭き門です。日本ではJAXAが宇宙飛行士候補者選抜試験を行っていますが、試験を受ける資格もかなり厳しく、倍率は100倍とも言われる超難易度です。夢のある職業ですが、収入は意外に低く、華やかなイメージとはかけ離れていると言わざるを得ません。
1年半に及ぶ宇宙飛行士候補者選抜試験を受ける
日本ではJAXAが宇宙飛行士候補者選抜試験を行っていますが、募集はいつあるか分かりません。最後にJAXAで宇宙飛行士の募集があったのは、2013年のことです。それ以前にも何度か募集をして計11名が合格しています。
JAXAが宇宙飛行士候補者選抜試験を行うとしても、受験資格があるので誰にでも受験できるわけではないのです。ちなみに2008年の募集は3名でしたが、応募者はなんと963人にもなったそうです。倍率にすると321倍というびっくりするような数字です。さらにJAXAの宇宙飛行士候補者選抜試験を受け合格しても、すぐ宇宙飛行士になれるわけではありません。
候補者訓練プログラムを受ける
JAXAの宇宙飛行士候補者選抜試験に合格するのも大変ですが、合格者が宇宙飛行士になれるわけではありません。試験名にもあることからなんとなく想像できますが、合格者は宇宙飛行士候補生にしか過ぎません。
候補生になってからは、宇宙飛行士になるための訓練(候補者訓練プログラム)を受けます。訓練は2年間かけてみっちり行われます。ちなみに宇宙飛行士候補者選抜試験に合格して候補生になった人は、アメリカのNASAで訓練を受けることになります。2年間の訓練を終えて初めて宇宙飛行士に認定されるという長き道のりです。
宇宙飛行メンバーに選抜される
宇宙飛行士に認定されるまでにも超難関の試験をクリアして、さらに訓練生として2年間訓練を受けます。訓練を受けてやっと宇宙飛行士として認められても宇宙に行ける保証はどこにもありません。
宇宙に行くには、宇宙飛行士メンバーに選ばれないとダメなんです。宇宙飛行士になれるのもすごいことですしまさにエリートと呼ぶにふさわしい人です。しかしそのエリートでも宇宙に行けるのはごくわずかです。宇宙飛行メンバーに選ばれるには、スキルやコミュニケーション力、精神的や体力的なことなどなど、多くの条件から吟味してようやく宇宙に行ける人が決まるのです。
適正とされる年齢もある。平均年齢は34才
宇宙飛行士になるための年齢制限は原則ありませんが、適正年齢はあります。JAXAでは年齢制限を明確にしていませんが、宇宙飛行士全体の平均年齢が34歳ということを考えると、あまりとしを重ねてから宇宙飛行士を目指すよりも、目指すなら早い方がいいという結論に達します。
NASAでは特に年齢制限を設けていないため、今までに宇宙飛行士なった人の年齢は26歳~46歳までと少し幅があります。40代でも宇宙飛行士になれないことはありませんが、ヨーロッパのESAでは、応募の際年齢を27歳~37歳としています。
宇宙飛行士として認められ、宇宙飛行士メンバーとなって宇宙に行く場合は、地球と環境が全く違います。宇宙船の中は無重力となるので、骨がもろくなると言われています。宇宙で過ごす時間が長いほど骨粗鬆症になるリスクが高まるなどの問題もあるので、適正年齢があることは覚えておいた方がいいでしょう。