救急救急士になるには?仕事のやりがいや内容・平均年収について解説 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)


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突然の怪我や事故、病気になったとき救急車を呼びます。救急車に乗って救命処置を行うのが救急救命士です。テレビドラマでも救急救命士をテーマにしたものがいくつかあり、知名度も高く子供に人気の職業です。

当記事では、救急救命士がどんな仕事をするのか、どこで働くのか、救急救命士になるにはどうすればいいのかについてご紹介します。

救急救命士とは

救急救命士とは
救急救命士は救急車に乗っているイメージですが、救急隊員とは違います。救急救命士は医師の指示があれば救急救命処置を行うことができます。一般の救急隊員ではできない仕事も、救急救命士なら認められているのです。救急車だけでなく救急医療の現場でも救急救命士が求められています。

救急救命士はどこで働いているのか、年収はどのくらいなのか、救急救命士にはどこまでの処置が許されているのかなど、知っているようであまり知られていない救急救命士のことを詳しく解説します。

消防署で救急隊員として勤務

救急救命士は消防署に勤務しています。消防署で勤務する場合は、救急隊員という位置づけですが、救急救命士にしか認められていない医療行為も、医師の指示があれば可能となっています。

消防署に勤務するので自治体による多少の違いはあるものの、ほとんどの場合は24時間勤務となります。24時間ぶっ通しでは体が持たないので、交代制で勤務します。出動要請がなければ、原則6時間~8時間の休憩時間と仮眠時間を取ります。

ただし緊急時には休憩中であろうと仮眠中であろうと出動しなければいけないので、日によっては休憩も仮眠も取れないことはあります。かなりハードですが、いつもというわけではなく緊急時のみです。24時間勤務をするので、翌日は非番となり休みが取れます。大抵の場合は1日働いたら1日休むを繰り返します。

消防署で働くので、救急車の出動要請があれば救急救命士も救急車に乗り現場に向かいます。救急車は事故や病気だけとは限りません。火災があり消防車が出動する場合も、けが人がいれば救急車も要請されるので、救急救命士も現場に向かいます。冬場は火災の発生率が高まるため、救急救命士が現場に向か機会も増えます。

救急救命士の平均年収

救急救命士は国家資格が必要です。ほとんどは消防署に勤務するので、地方公務員となります。地方公務員の場合は地方自治体から給料が支払われますので、自治体によって金額が違います。一応地方公務員ですし国家資格を取得しているので、手当なども支払われます。

地域による多少の違いと勤続年数による違いはあるものの、初任給の平均は高卒で約150,000円、大卒で約170,000円とされています。救急救命士は出動するごとに手当が付くので、出動する回数が多いほど収入は増えます。24時間態勢で勤務するため、深夜の出動には時間外手当、末期手当なども付きます。

初任給を見るとあまり高いという印象ではありませんが、手当が付くため収入は決して少なくはありません。これも自治体による違いがありますが、救急救命士の多くは寮で生活できます、独身なら独身寮、既婚者には家族寮が用意されるので住む場所に困らないのは救急救命士のメリットでしょう。

救急救命士は消防士が加入できる保険ヘの加入も認められています。仕事柄怪我をすることも多いので、保険制度なども充実しているのは安心でしょう。

救急出動の際、救急処置を行う

救急車の出動要請があった場合、救急救命士も救急車に乗り出動します。怪我や病気の状態にもよりますが、心肺停止などの場合は救急救命処置が必要になります。救急救命処置は医療行為となるため、医師免許を持つ医師にしか許されない処置でした。

しかし救急車には医師は同乗していないため、病院に運ぶ途中は一切手が出せません。この間に命を落とす人も少なくなかったため、1991年から医師の指示によって救急救命処置ができる権限を与えられた救急救命士が誕生したのです。救急救命士の誕生により、これまでは叶わなかった救急車の中で救急救命士が救急救命処置ができるようになり、救われる命も多くなっています。

病院で医師に処置の説明をする

救急救命士は医師の指示があれば、現場や救急車の中で救命処置ができます。ただし医師の指示があることが前提ですから、無線で病院で待機する医師に状態を伝え指示を仰ぎます。処置をするときも常に無線を通して、医師に処置の説明をしています。

こうすることで医師は救急救命士がどのような処置をしたのか、患者の様態はどんな状態なのかを把握できます。救急車が到着するまでの間に、救急救命士と無線で連絡を取り状況を把握できるので、病院につき次第救急救命士から医師にバトンタッチをしてスムーズな治療に移れるのです。