自衛隊になるさまざまなルート
自衛官候補生
自衛官候補生には、高校、短大、予備校、専門学校、一般大学を卒業してから目指すことができます。自衛官候補生では、約3ヶ月の訓練期間が用意されています。「自衛官候補生教育」と呼ばれる短い訓練期間を経て、各部隊に就くことができます。2年目には、陸・海・空士長に昇任。4年目には選抜試験を受けられます。
防衛医科大学校看護学科学生
こちらは、高校卒業者(見込み含む)または高専3年次修了者(見込み含む)から目指すことができます。応募資格は18歳以上21歳未満。筆記試験や口述試験、身体検査が試験内容です。このコースでは、保健師・看護師の役割を果たす幹部自衛官を目指します。保健師・看護師に関わる教育を4年間受け、国家資格の取得を目指します。
免許取得後は、陸・海・空各幹部候補生学校に入学。知識や技能を学び、幹部を目指します。将来的には、自衛隊看護師として、自衛隊病院や衛生科部隊などでの勤務を通して経験を積みます。
防衛大学校の学生
21歳未満で高校卒業資格(見込み含む)があれば、応募することができます。推薦と一般では、学力審査と口述審査及び身体審査。総合選抜では、1次の学力試験、2次の適応能力試験、問題解決能力審査、基礎体力審査、口述試験及び身体検査を実施しています。
こちらでは、陸海空軍の自衛隊での幹部自衛官になる者を4年間の修業期間で育成します。広い視野、科学的思考力、豊かな人間性を培い、想像力と活力に富むリーダーを育てます。知育以外にも、徳育や体育を重んじて、部下や組織を率いるのに重要な力を養っています。
高等工科学校生徒
17歳未満の中学校卒業者(見込み含む)の男子が応募できます。口述試験と作文を含む筆記試験、身体検査が実施されます。陸上自衛隊において、高機能化かつシステム化された装備品の駆使、運用を通して、国際社会で対応できる自衛官を養成するために中学校卒業予定者を対象とする採用制度です。個人の特性に合わせて、幅広い教養、豊かな人間性を養い、自衛官として成長できる土台を養います。
自衛隊に入るための方法は多岐に渡ります。そのなかに、自衛官としての専門性を身につけて現場に向かう方法もあるようです。例えば、パイロットとして2年間学ぶ「航空学生」です。「防衛大学校」への入学もその一つです。
自衛隊を目指すために必要な素質
健全な身体
自衛隊は、有事に国民の命を守る仕事です。そのために常日ごろから厳しい訓練を行っています。その訓練についていけるだけの、基礎的な体力を含めた健全な身体は必須でしょう。
また、単に体力だけあるのではなく、精神面でも強い気力を持ち合わせて置くことも大切です。災害などの緊急時に、危険に立ち向かっていけるだけの精神的強さが求められるでしょう。
協調性
自衛隊の任務は、個人プレーではなく、部隊で動きます。組織や部隊としての集団行動を行うために協調性を求められます。実際に協調性を高めるために、入隊後しばらく自衛隊の基地にある宿舎で寝泊まりして集団生活を送ります。
冷静な判断
緊急時や災害時には、とっさの判断が命取りになることもあります。場面によっては、武器の使用や戦闘機の運用を任せられるかもしれません。そういった場面で感情に揺り動かされるのではなく、自分の役割を冷静にまっとうしていくことが必要でしょう。冷静な判断を持ってして、自分や部隊、民間人の命を守っていかねばなりません。