超人気作家への道!小説家になる方法や求められる素質について - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 3

小説家の収入

小説家の収入は主に3種に分かれます。まず、原稿料です。原稿料とは、文芸誌や雑誌に掲載する原稿に対しての報酬です。基本的には原稿1枚(400字)あたりで計算されます。1枚あたりの金額は、2,000~5,000円と言われています。著名な作家であれば、1枚あたりで数万円の原稿料になることもあるようです。ちなみに、芥川賞を受賞した羽田圭介氏は、デビュー直後の原稿料が300円、受賞直前には4,000円まで上がって、受賞後に5,000円まで上昇しています。

次に印税。印税は、出版物が1冊売れる度に発生する報酬です。基本的には、本の売上の10%。ただ、新人であれば8%からスタートすることもあり、出版社との契約次第です。例えば、10%の印税で1冊1,000円の本を10万部売ったとすると、

1,000円×10%×10万冊=1,000万円

といった計算方法になります。本がヒットすれば、印税で大きな収入を得られるかもしれません。しかし、本が売れなかった場合には、絶版になる可能性もあります。印税だけで生計を立てようとすると、年間を通して3万~4万部を販売せねばなりません。業界が出版不況にあえぐなかで、この冊数を売るのは厳しいでしょう。

原稿料や印税以外の収入にも収入を得る方法はあります。たとえば、講演やワークショップ、テレビやラジオなどのコメンテーターやタレント活動などです。ただ、こういった活動でまともに収入を得られるのは、すでに作品が売れ、著名になっている小説家くらいです。

超人気作家になれば、年収数億円といった世界も夢ではありません。世界的な作家になれば、何十億、何百億という資産を築くこともあるようです。ただし、その次元に達せられるのはプロ作家のなかでもほんの一握り。一度プロとしてデビューしたとしても、売れ続けることが難しい世界です。

おわりに

実際の小説家や作品の例を交えながら、小説家としてデビューする方法や具体的な収入、上達方法についてご紹介してきました。不安定なイメージの強い小説家を子供が目指すとなると、親御さんは心配になるかもしれませんが、まずは学生のうちから新人賞に応募する機会を多く設けてみてはいかがでしょうか。子供の思わぬ才能が開花するかもしれませんね。

参考
平成27年国勢調査|総務省統計局
人気作家になるために普段からやるべき7つのこと|オーディションなび
小説家(作家)になるには知りたいこと|小説家情報局
小説家の年収|年収ガイド

この記事をかいた人

アバター画像

okamoto