超人気作家への道!小説家になる方法や求められる素質について - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

インターネットの普及により、誰もが文章を発信できる時代になりました。そんな文章を書くということが身近になった時代だからこそ、自分の書いた文章を読者に読んでもらえる小説家を目指す子供もいるかもしれません。売れっ子の作家になれば、収入面でも大きな額を得られるのが小説家ですが、同時にしれつな人気競争を勝ち抜いていかねばなりません。今回は、小説の仕事や小説家になる方法、小説家として実力を磨く方法などをお伝えします。

小説家の仕事とは

小説家は、その名のとおり、自分の書いた原稿から原稿料や印税を得て生計を立てています。あえて出版社からは小説を出さず、ウェブ上で公開したり、自費出版で出版したりする小説家もいます。「小説家」という点では同じですが、一般的には出版社から商業出版で本を出した経験のある作家を小説家と呼んでいます。

小説は、推理や純文学、文芸、ライトノベルなどジャンルが幅広く分かれています。このなかで自分の得意ジャンルを見つけて、プロを目指して執筆するのが通常の流れのようです。

有名な小説家

日本の有名な小説家とその作品を一部ご紹介します(敬称略)。

  • 池井戸潤
    「下町ロケット」「ロスジェネの逆襲」など
  • 吉本ばなな
    「キッチン」「アルゼンチンババア」「海のふた」など
  • 湊かなえ
    「望郷」「告白」「白ゆき姫殺人事件」など
  • 有川浩
    「阪急電車」「図書館戦争」など
  • 伊坂幸太郎
    「オーデュボンの祈り」「アヒルと鴨のコインロッカー」「ゴールデンスランバー」など
  • 村上春樹
    「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」「ノルウェイの森」「1Q84」など
  • 東野圭吾
    「手紙」「容疑者Xの献身」「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「白夜行」など

さまざまな小説家が日本にはいます。しかし、世間一般で名を知られるほど有名な小説家というのはほんの一握りです。

小説家になる方法

文学賞を狙う

一般的な文学賞には、主に2種類あります。一つは、すでに発表されている作品に対して与えられる文学賞です。ライバルは、プロの小説家で非常に狭き門となっています。具体的には、芥川賞、直木賞、本屋大賞などが挙げられます。

もう一つは、公募の新人賞です。新たな作家を発掘するための文学賞です。具他的には、太宰治賞、江戸川乱歩賞など。これまでの経歴に関係なく、自由に応募できます。実績を持っていない小説家志望の人は、まずはここに応募するのが王道でしょう。新人賞を取ることができれば、出版社とのコネクションができるだけでなく、作家同士の勉強会に参加するチャンスを得られます。ちなみに、文学新人賞でデビューした小説家には、「桐島、部活やめるってよ」の朝井リョウ氏、「スクラップ・アンド・ビルド」の羽田圭介氏らがいます。

自費出版

自費出版とは、作者自身の費用負担で出版することです。自費出版をするには、出版社に持ち込みする、もしくは出版社主催の文学賞に応募するという2つのルートがあります。

原稿の編集作業が少なければ、費用は低くすることができます。ただ、大がかりな編集が必要であれば、自己負担額も比例して増えていきます。「世に本が出れば売れる自信がある」「とにかく自分の本を世に出したい」という思いのある方であれば、自費出版もおすすめでしょう。「リアル鬼ごっこ」の山田悠介氏は、自費出版でデビューを果たしています。

ネット上で人気を狙う

自費出版よりもハードルを下げ、自分の原稿を世のなかの人に読んでもらう方法は、ネット上での発信です。たとえば、ブログやツイッターなどが利用できます。専用の小説投稿サイトが出版社と新人賞のコラボレーションをすることもあるようです。

こういった機会を活かして、「魔法科高校の劣等生」の佐藤勤氏、「ソードアート・オンライン」の川原磔氏などがデビューしています。良い作品であれば、いずれ編集者の目にとまる可能性もあるでしょう。

作家スクールに通う

小説家としての基礎を向上させ、作家としての人脈を広げていくのには、最適なのが作家スクールです。小説を書くための物語の構成力、登場人物の設定方法、セリフの交わし方、描写の書き方など、さまざまな技術を習得できます。

スクールの講師は、プロの現場で活躍している方も多く、仕事を依頼されてデビューを果たす生徒もいるようです。学校のカリキュラムによっては、出版社とコラボレーションをして編集者とのつながりをつくる機会を得られます。作家スクールからデビューした小説家には、「模倣犯」「ブレイブストーリー」の宮部みゆき氏、「この世の土産さがしもの帖」の森川秀樹氏らがいます。