工学部は就職に有利?子供の将来を考える親が知っておくべきこととは - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 3

子供を工学部に進めたい親が気を付けるべきこと

ここまで解説してきたように、工学部は数多くある学部の中でも就職に強い学部と言えます。また、研究テーマも機械や電気、情報といった身近でありながら奥深いものが多く、楽しみながらスキルを身につけられる学科であるとも言えるでしょう。

ただし、子供を工学部に進学させる際に、親が気を付けておくべきポイントがいくつかあります。ここからは、「将来性や年収といったデータだけに固執しない」、「子供の特性を活かせることを志望理由にする」の2つのポイントから、親が意識しておくべき点を解説します。

将来性や年収といったデータだけに固執しない

「大学に進学させるからには安定した会社に就職させたい」と考えるのが親心ではありますが、将来性や年収などのデータに固執してしまうことは非常に危険です。工学部には専門的なスキルを身につけられるというメリットがありますが、その研究は決して楽なものではなく、ひたむきに研究に取り組む誠実さが求められます。

さらに、「理系学科の中でなんとなく工学部を選んだ」という学生は、大学に入ってから学べることが少なくなる傾向にあります。そのため、将来性や年収といったデータではなく、「子供がどんなことをしたいのか」、「やりたいことをするために工学部への進学が適切か」といった観点で進むべき学部を検討することをおすすめします。

子供の特性を活かせることを志望理由にする

工学部への進学を決める前に確認しておきたいポイントが、「子供の特性を活かせることを志望理由にする」というものです。将来性や年収といった就職データばかりに固執しないというポイントにも共通しますが、そもそも自分の子供に理系の学科への進学がふさわしいかどうかは、できるだけ早い段階で見極めてあげる必要があります。
工学部では最初に数学や物理学、化学といった学問を徹底して学ぶため、本当に関心のある学問かどうかは非常に重要な点です。さらに、進学前に志望動機を子供と一緒に考える機会をつくることも、親が気を付けておくべきポイントと言えます。子供の希望をもとに志望理由を書き出し、そこに親の客観的な意見を付け加えてあげることで、大学で過ごす時間をより有意義なものにすることができるでしょう。

工学部に進学させたい親は将来性と子供の特性を知ろう

子供を工学部に進学させたい親は、将来性と特性を正しく把握することを意識しましょう。これまで解説してきたように、工学部が就職に強い学部であることは事実です。しかし、本当に工学部に進学すべきかどうかはまた別であり、進学前に考えておくべき大きなポイントと言えます。子供のことを考える親だからこそ、工学部の将来性だけなく、子供の特性が十分に発揮されるかどうかを見極めてあげることが重要です。

参考リンク

工学部の就活~絶好調の機電系、他学科は?│ホンネの就活ツッコミ論
工学部の就職先はどこ?工学部を卒業すると就職しやすい業界や人気の職業は?│工学スタイル
【理系&工学系】就職に有利な学部!理系学部、工学部の年収と就職先│就活まとめ内定リンク
工学部の就職先はどんなところ?│工学部の就職事情について調べた結果

この記事をかいた人

アバター画像

cocoiro編集部

cocoiroは常に更新し成長する「教育百科」です。 教育に関心を持つお父さん・お母さんに向けて、 事実や経験に基づき最新の教育情報を提供するメディアを目指しています。 子供一人ひとりと向き合い理解するために、 信頼性が高く分かりやすい情報を発信します。