子供を農学部に進めたい親が知っておくべきこととは
農業の専門的な知識を身につけることができる農学部ですが、進学前に親が知っておくべきことを意識することも非常に重要です。基本的に子供の意思を尊重し、やりたいことができる学部に進学させるべきではありますが、その親が客観的な視点を持つことも大切です。農学部への進学を決める前に「専門的な知識を身につけられる分、デメリットもあること」「子供に農学部に進むべき適性と動機があること」の2つのポイントを確認しておきましょう。
専門的な知識を身につけられる分のデメリットがあること
作物学や園芸学、農業工学といった学問を学ぶことができる農学部ですが、デメリットも存在しています。そのデメリットとは学問の奥深さがある分、範囲が狭いというものです。大学のレベルにもよりますが、経営学部や工学部といった学部を卒業した学生は、最終的に応用の利かせやすい営業やエンジニアといった職に就くことができます。それと比べると農学部は農業やメーカーの研究員など、競争率の高い環境に進む傾向にあります。
子供に農学部に進むべき適性と動機があること
子供に農学部に進むべき適性と動機があることも、進学前に親が知っておくべきポイントです。子供がしっかりと進学すべき理由を考えているケースもそうでないケースも、子供と一緒に農学部に進学する理由を考えることをおすすめします。また、子供が本当に1つの学問に集中する適性があるかも親が見極めてあげるポイントと言えます。さまざまな知識を身につけたい子供にとって、農学部は不向きと言えるかもしれません。
農学部は一次産業を支える重要な知識を身に付けられる
農学部は一般的に農家さんになる人が入る学部、とのイメージを持つ人もいますが、時代に変化に応じてそのイメージにも変化が訪れています。国際的な視点で日本を支える一次産業であり、農家不足は日本の経済を脅かす大きな問題です。また、環境問題も農学部との関わりの深い課題と言えます。そんな日本が抱える諸問題を解決するための知識を身につけられる学問が農学なのです。
さらに、農業工学や森林科学など、同じ農学部でも専攻する学問が異なる点も事前に理解しておきましょう。進学する学生はもちろん、その親が農学部で学ぶことができることや将来就くことができる職などを進学前に知っておくことで、農学部での学生生活をより豊かなものにできるでしょう。
参考リンク
農学部って、何を学ぶの?│進路のミカタ
農学│マイナビ進学
【農学部とは】学べることや大学の偏差値、就職情報先を紹介!│StudyPlus
農学部ってどんなとこ??農学部卒のOBが勉強内容から就職先まで、幅広く紹介しましょう│バードウォッチャーつちまるの野鳥観察記録簿