比較的新しい特徴のある文学賞
星新一賞
SF作家として功績を残した星新一の名にちなんで、2013年に日本経済新聞社が創設した公募文学賞です。理系的な発想力によって作られたショートショートや短篇小説を対象としています。
3部門に分かれており、一般部門、学生部門、ジュニア部門があります。学生部門の対象は、応募時点で学校(専門学校を含む)に在学中かつ25歳以下、ジュニア部門の対象は中学生以下です。
人工知能等による応募作品も受付けているのが特徴的で、その場合は連絡可能な保護者、もしくは代理人を立てる必要があります。
応募原稿は、一般部門10,000文字以内、学生部門10,000文字以内、ジュニア部門5,000文字以内。正賞はホシヅルトロフィー、副賞(1作品)は100万円。副賞の学生部門は50万円、ジュニア部門は図書カード10万円分とミキハウスの星新一ショートショートえほんです。
本屋大賞
2004年にNPO法人本屋大賞実行委員会によって創設された文学賞です。出版市場が縮小傾向にある問題から、商品である本と顧客である読者を最も知っている書店員が、売れる本を作り、出版業界を現場から盛り上げていけないかと考え発案されました。投票は、新刊を取り扱う書店(オンライン書店も含む)で働く店員のみが参加できます。
過去1年間に刊行された日本の小説が対象でジャンルは問いません。部門が3つに分かれ、本屋大賞のほか、翻訳小説部門と発掘部門があります。「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本」をキャッチコピーとして掲げているのが有名です。賞金は少ないですが、受賞作はベストセラーになることも多く、売上部数が大きく伸びる賞として注目されています。正賞はクリスタルトロフィー、副賞は10万円分の図書カードです。
ネット小説大賞
ネット小説大賞は2012年に創立された文学賞で、通称「なろうコン」とも呼ばれています。ゲームグラフィック制作を行うクラウドゲート株式会社が、株式会社ヒナプロジェクトが運営する日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」と提携して開催されています。
受賞作は、小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿されている小説から選ばれ、サイト上からコンテストに応募する必要があります。
応募はジャンルと文字数制限がなく、完結していない作品でも可能なため、関心があれば気軽に応募することができます。受賞作の書籍化に力を入れており、前回の第6回コンテストでは、10,156作品の中から、32作品の書籍化が決定されました。ジャンルはゲーム部門賞もあり、受賞作はゲーム化が検討されます。
賞金
グランプリ | 賞金100万円 書籍化 |
ゲーム部門賞 | 賞金30万円 ゲーム化検討 |
金賞 | 賞金30万円 書籍化 |
受賞 | 賞金10万円 書籍化 |
コミカライズ賞(上記受賞作の中から選出) | 受賞作のコミック化 |
奨励作品 | 賞金2万円 |
文学賞を取ることで小説家の道が拓ける
新人文学賞を取ることは、プロの小説家としてデビューするための大きなステップとなります。在学中から応募できるものがほとんどなので、子供が物語を考えたり、小説を書いたりすることが好きな場合は、新人文学賞に応募することを勧めてみてはいかがでしょう。文学賞は数多くあり、子供の部門を設けている文学賞もあります。子供が応募できそうな公募情報をチェックし、小説家への道を応援しましょう。
参考
トップページ|公益財団法人日本文学振興会
すばる文学賞|集英社
新潮新人賞|新潮社
文學界新人賞|文藝春秋
江戸川乱歩賞|講談社
吉川英治文学賞|講談社
ネット小説大賞|Crowd Gate
トップページ|本屋大賞
【文学賞の種類】正統派&ユニークな変わり種文学賞10選!|ブックオフオンラインコラム
応募すべき文学賞【作家に直結する小説新人賞】|ストーリーメイカー
文学賞一覧|夢のまた夢