「ゆとり世代」と「さとり世代」の違い
年齢的には大きな差がなさそうな「ゆとり世代」と「さとり世代」ですが、いったいこの2つの世代の違いはどのような点なのでしょうか？
さとりはゆとりの派生型！しかし認知度が低い
ご紹介したように、「さとり世代」は「ゆとり世代」と重複している可能性があります。それでは、「ゆとり世代」と言われる人々は自分のことを「さとり世代」だと感じているのでしょうか？
「さとり」についての調査の1つに、公益社団法人東京広告協会が実施した大学生意識調査プロジェクトFUTURE2013の「ゆとり教育」に関する意識調査があります。2013年に大学生800名を対象に、「さとり世代」という言葉を知っているかを調査しました。尚、2013年時点の大学生の生まれ年は1991〜1994年度が多くなっています。よって、いわゆる「ゆとり世代」に含まれている年代に対する調査であると言うことができます。
調査の結果、以下のような回答が得られました。
（参照元：大学生意識調査プロジェクトFUTURE2013大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査｜公益社団法人東京広告協会）
「ゆとり世代」とされている世代であっても、「さとり世代」という言葉を知らない、または聞いたことがないと回答した大学生は74.8％にも及びました。7割以上の「ゆとり世代」が、「さとり世代」という言葉をそもそも認知していないのです。
ゆとり世代は「ゆとり教育」を受けた世代
「ゆとり世代」という言葉は、知識積み込み型の「詰め込み教育」と対比した教育方針として、1980年代より文部科学省によって推進されていた教育方針です。ゆとり教育では、ゆとりを確保させ「生きる力」を養わせることを目的としていました。
これに対し、さとり世代という言葉は特定の年代を指さず、その世代の人々の性格や考え方を指しています。つまり、ゆとり世代は「ゆとり教育を受けた世代」を意味し、さとり世代は「その年代の性格特性や考え方」を意味していると言えるでしょう。
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