さとり世代の子供への接し方3つ
「ゆとり世代」や「さとり世代」は幅広い年齢の人々が含まれています。もしも我が子がこの世代に当てはまる場合、親はどのような接し方をすればいいのでしょうか? 今回は具体的な接し方を3つご紹介します。
子供のペースを大切にさせる
「ゆとり世代」や「さとり世代」の子供たちは、周りの状況をうかがいながら育ってきている可能性があります。一方で完全学校5日制の導入などにより、上の世代の人々よりも自由に使える時間が多く与えられてきました。
したがって、自分の時間がある程度確保されていることを、大人たち以上に当然に思っているかもしれません。そのため自分で時間の使い方を定めたり、自分のペースで行動したりすることに比較的慣れている可能性があります。
親から見ると要領が悪く、つい口を出したくなることもあるかもしれません。しかし要領良く行動することよりも、自分のペースで行動することを望んでいる子供もいるでしょう。気になる点があっても、子供のペースややり方を尊重してあげるといいでしょう。
さまざまな社会貢献活動に参加させる
さとり世代への接し方について、吉野家ホールディングスの安部修仁会長はインタビューの中で以下のように述べています。
モノへの執着がない一方、いまの若者は社会貢献への関心が高く、精神的な充足を求める傾向があると言います。これはむしろ、物質を追い求める社会から一歩ステージが上がったということでしょう。世代の特徴というのは良し悪しではなく、社会と家庭が生んだ結果として、色眼鏡をつけずに理解するべきです。
(引用元:「さとり世代」に迎合する上司はもっての外|ダイヤモンドオンライン)
さとり世代の子供たちが育った環境は、大人たち以上に家電やインフラが整った世界です。ある程度のモノが取り揃えられた環境で育っているため、大人たちよりも物資を求めず育っている可能性があります。
反対に気持ちが満たされることを求めている可能性があり、それを満たすための1つの手段として社会貢献活動への参加が挙げられています。地域の清掃や年下の子供たちへ勉強を教えるなど、年齢に関わらず参加できる活動は多くあります。
学校という限られたグループの中だけでなく、学外の活動に参加させてみましょう。「必要とされている」、「いいことをしている」という精神的な豊かさを得られるかもしれません。
良いところを褒め、自己肯定感を高める
「ゆとり世代」や「さとり世代」の子供たちは、周りを見て行動することで、自分の欲を抑えているかもしれません。本当はこうしたいけれど、しない方が良さそうだ、などのように前に出ることを自主的に控えている子供もいるでしょう。
積極的ではない姿は、大人にとっては良く映らないかもしれません。しかし子供の態度の1つ1つには、子供なりの配慮が隠されているかもしれません。
子供がちゅうちょなく行動できるように、良いところは褒めてあげましょう。「自分はこういうことをしてもいいのだ」、「自分はこういうことができるのだ」などのように、自己肯定感を高め自信をつけさせることができるかもしれません。
「ゆとり、さとり」よりも「個性」を大切に
「ゆとり世代」、「さとり世代」に含まれているというだけで、我が子が特殊な世代かのように感じてしまう親もいるでしょう。
しかし、どのような環境で育っても我が子に違いありません。世代としての特徴ばかりを気にするのではなく、まずは子供の個性に着目した接し方を心がけましょう。
参考
なぜ「ゆとり」はバカにされるのか メディアの印象操作が生んだ悲劇|IRONNA
「ゆとり教育に関する意識調査」|公益社団法人東京広告協会
「さとり世代」に迎合する上司はもっての外|ダイヤモンドオンライン
「さとり世代」は何を悟っているのか?|Yahoo!JAPAN NEWS
さとり世代の若者が社会で活かせる強みとは – 博報堂原田曜平さんに聞く|マイナビニュース
「さとり世代」ってどんな世代? 4つの特徴|ITmedia eBOOK USER
さとり世代|日本の人事部