防衛大学校のキャンパス
防衛大学校は神奈川県横須賀市に位置します。三浦半島の海岸にほど近い場所にあるため、海上訓練のときも移動がスムーズです。敷地は約65万平方メートル、建物は約17万平方メートルと広大です。最寄駅は京急本線の馬堀海岸駅。
防衛大学校出身の有名人
宮原博昭
本科26期卒、学研ホールディングス代表取締役社長。1959年7月8日生まれ、広島県呉市出身、1982年に防衛大学校卒業。当時防衛大学校で教授を務めていた野中郁次郎（経営学者、一橋大学名誉教授）から4年間学んだと言われています。卒業後は西本貿易株式会社へ入社しました。
1986年、後に代表取締役社長となる学研ホールディングス（当時は学習研究社）へ入社します。2010年からは代表取締役社長を務め、19年連続で減収が続いていた学研ホールディングスのV字回復を果たしました。
臼井興胤
中退、株式会社コメダホールディングス代表取締役社長、元株式会社セガ代表取締役社長、元日本マクドナルド株式会社最高執行責任者。1958年10月31日生まれ、愛媛県松山市出身、戦闘機パイロットを志して入学した防衛大学校を中退して一橋大学商学部に入学し、1983年に卒業。卒業後は三和銀行（後の三菱東京UFJ銀行）に入行し、営業を経て、1988年カリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）経営大学院（MBA・金融専攻）を修了。
株式会社セガ、日本マクドナルド株式会社など複数の有名企業の代表を経験し、現在は株式会社コメダホールディングスの代表取締役社長を務めています。2016年にはコメダホールディングスを東京証券取引所一部、名古屋証券取引所一部に上場させました。社長となった後も本社1階にある店舗で店員の1人として立つなど、徹底した現場主義者です。
森本敏
本科9期卒、第11代防衛大臣、拓殖大学総長。1941年3月15日生まれ、東京都出身、防衛大学校電気工学専攻を第9期生として卒業。卒業後、1965年に航空自衛隊入隊し、1977年からは外務省アメリカ局（現北米局）安全保障課に出向。その後1979年に航空自衛隊を除隊し、外務省へ入省。1980年にタフツ大学フレッチャー法律外交大学院修士課程を修了すると、その後在ナイジェリア日本国大使館参事官、情報調査局企画課安全保障政策室長、外務大臣官房領事移住部領事移住政策課長などを経て、1992年に外務省を退官。
その後は1992年から2001年まで野村総合研究所主席研究員を務める傍ら、慶應義塾大学や中央大学、政策研究大学院大学、聖心女子大学、東洋大学などで講義をします。2000年になると拓殖大学国際学部教授に着任し、2005年から拓殖大学海外事情研究所所長と大学院教授の兼任を2013年に定年退職するまで努めました。その後は同特任教授（非常勤）を務めています。
まとめ
防衛大学校の偏差値、入試情報、キャンパス情報、防衛大学校出身の有名人についてご紹介しました。防衛大学校では特別職の国家公務員として給料をもらいながら、自衛訓練と專門領域を学ぶことができます。
一般の大学に比べると防衛大学校は規則が厳しく、嫌になることもあるかもしれません。しかし防衛大学校では一般の大学では体験できない多くのことを体験することができ、その経験は人生のさまざまな場面で役立ちます。普通の大学生とは一味違う、人生を生きるための力を身につけたい人にとっては、防衛大学校は苦しい場所ではなく、良い学び舎となるのではないでしょうか。
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