奨学金滞納時の救済方法
奨学金については、学校卒業後に本格的な返済が始まります。収入やライフスタイルの変化によって、当初予定していた返済が継続できないことも充分考えられます。そんなときは、絶対に放置せず、いくつか救済方法があるので、利用できる制度がないか、確認をしてみましょう。
制度内救済
制度内救済とは、日本学生支援機構が独自に行う、返済に関する救済措置です。滞納をしてしまう前に、制度の内容を知り、できる限り制度の活用を検討してください。
減額返還制度
減額返還制度とは、失業や傷病、災害などにより、返済が困難な事情が生じた場合に願い出ることで、利用ができる制度です。一定期間、「当初割賦金を2分の1または3分の1に減額」して、減額返還適用期間に応じた分の返還期間を延長することにより返還しやすくなるというものです。月々の返済額が減額されることで、負担を減らすことは可能ですが、滞納をしていると利用できない制度になるので、その点は注意が必要です。
返還期限猶予制度
返還期限猶予制度とは、失業や傷病、災害などにより、返済が困難な事情が生じた場合に願い出ることで、返還期限の猶予を願い出ることができる制度です。この制度には、注意点として以下のようなことが挙げられています。
返還期限の猶予は、一定期間返還期限を延期する制度であり、返還すべき元金や利息が免除されるものではありません。
(引用元:返還期限猶予|日本学生支援機構)
制度の申請には、マイナンバーと決められた書類の提出が必要になります。全ての事由が認められるわけではないので、万が一承認されない場合には、継続して返済を行わなければいけません。