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大学生になると、高校生のころよりもレポートを書く機会が多くなります。なぜなら、大学の多くの講義の評価はペーパーテストだけではなく、レポートも含まれるからです。つまり、大学におけるレポートは、成績に直結する大切なものです。しかし、レポートを書き慣れていないとどう書いていいのか分からないものです。
そこで、今回の記事では、レポートの書き方とポイントを分かりやすくご紹介します。レポートの書き方に悩んでいる学生の方は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
大学のレポートを書く5つのステップ
早速ですが、レポートの書き方を5つのステップに分けてご紹介します。
レポートのテーマに対する主張を考える
良いレポートを書くには、レポートのテーマに対する自分の主張(意見)を考える必要があります。レポートを書く目的は、自分の主張を分かりやすく、短時間で相手に伝えることです。主張がないレポートは、レポートとして成立しません。
テーマを考える手法として、「ブレインストーミング」と「ウェビング」というものがあります。ブレインストーミングは、アイデアを出すときに用いられる手法で、4つのルールがあります。
- 批判しない
- 自由に発言する
- 質よりも量を重視する
- アイデア同士を結合する
このルールを守りながらアイデアを出すことで、レポートのテーマを自分がどう捉えているか理解することができます。本来は、少人数でアイデアを出すときに用いられる手法ですが、短く時間を区切ってノートにアイデアを書き出す形をとれば1人でも可能です。
ウェビングは、マッピングやクラスタリングとも呼ばれ、言葉を丸で囲んでクモの巣が大きくなるようにつないでいく手法です。ウェビングを使うことで、レポートのテーマにどんな言葉が関係しているのかを可視化することができます。
テーマに対する情報を集める
テーマに対する主張が決まったら、主張を補強するための理由や根拠を集める必要があります。大学の図書館や教授の研究室、インターネットを活用して先行研究を探します。その過程で、自分のレポートで参考にしたいものや引用したいものがあれば、その都度記録するようにしましょう。
大学のレポートでは、レポートの最後に参考文献リストを載せる必要があります。参考にする可能性があるものは、情報収集の段階で「著者名、タイトル、出版社、発行年、ページ数」を記録することをおすすめします。
集めた情報を整理して構成を考える
自分の主張が決まり、参考にする情報が集まったら構成を考えます。構成は、レポートの骨格となる部分です。本でいえば、目次に書いてある「見出し」です。構成を論理的に作ることができれば、レポートの内容がテーマから大きく外れることはありません。
基本的な構成
教授から特に指示がなければ、「序論・本論・結論」の三部構成で考えます。それぞれの役割は下記のとおりです。
- 序論:これからレポートで論ずる内容を明確にします。この段階で主張を明記することもあれば、レポートのテーマに対する疑問や、レポートを書くに至ったきっかけを書くこともあります。
- 本論:自分の主張を誰が読んでも納得してもらえるようにするための理由や根拠を示す役割があります。レポートの7割程度は本論が占めます。自分の主張に対する反対意見も予想して、反対意見を納得させる根拠を示す必要があります。
- 結論:序論で示した疑問に対する答えを示す役割があります。序論で主張を述べている場合は、本論を経て改めて主張を述べます。また、テーマの研究、調査に関する今後の展望や将来性などについて述べることもあります。
実験や検証を伴う構成
理系の学生に多いのが、実験や検証を伴うレポートです。これらのレポートは三部構成を少し分解して、五部構成にするとスムーズです。
- 実験の目的と概要
- 実験に用いる装置、原理
- 実験方法と実験結果
- 結論
- 考察
小学校や中学校の理科の実験も、この手順で進めるのが一般的です。実験や検証を伴うレポートでは、実験方法や実験結果の部分で、図やグラフなど、視覚的に理解できる要素を入れるとより分かりやすいレポートになります。
構成をもとに執筆を始める
構成ができたら、執筆を始めます。執筆をする際には、語尾の統一や他人の意見か自分の意見かを明確に分けることなど、レポートを書く際のルールに従うように意識しましょう。また、レポートの体裁を整えることも大切です。レポート用紙には何を使うのか、表紙は作成するのか、フォントや余白など、事前に確認しておきましょう。
レポートの体裁に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
読み返したり他人に読んでもらったりして推敲する
レポートを書き上げたら、必ず推敲するようにしましょう。レポートには、客観性が求められます。自分ひとりで黙々とレポートを書いていると、自分はレポートの内容がよく分かっているので、初めて読む人をおざなりにしてしまう可能性があります。「誰もが納得できる」という観点で考えると、あまり良いレポートとは言えません。
そこで、ほかの人に読んでもらうことをおすすめします。そうすることで、難しい言い回しの部分を指摘してもらったり、そもそも論理的な構成になっていないと指摘してもらえることもあるでしょう。ほかの人に読んでもらうのが難しい場合は、一晩明けてから読み返してみてください。書き上げた直後に読み返すよりも、翌日に読み返した方が客観的な視点を持つことができます。