大学生必見!レポートの書き方を5つのステップと3つのポイントで紹介! - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

レポートを書くときの3つのポイント

レポートを書くときに気をつける3つのポイントをご紹介します。初めは難しいかもしれませんが、意識していくことで、レポートだけでなくプレゼンテーション資料を作る際にも役立ちます。

適切な引用をする

レポートを書いていると、先行研究やその分野の著名人の書籍・意見を引用する場面があります。このときに、自分の意見のように引用してしまうと「剽窃行為」(ひょうせつこうい)となってしまいます。そんなつもりがなくても盗作扱いされてしまいますので、注意が必要です。

また、「孫引き」もしてはいけない行為です。孫引きとは「引用の引用」を指しており、原典にさかのぼらずに引用してしまう行為のことです。これは、引用に誤りがあるリスクや、原典の前後の文章を確認していないために引用することが正しくない可能性があります。そのため、引用をする際は必ず原典を調べるようにしましょう。

論理的に文章を組み立てる

論理的な文章にするには、「主語」を明確にすることと「接続詞」を工夫することが大切です。日本語は、文章の主語を省略することができます。会話ではわざわざ主語を言わなくても通じますが、文章となると状況は異なります。必ず主語を明確にするようにしましょう。

代名詞を使うのもなるべく避けた方がいいでしょう。「この」や「その」を多用すると、どれを指しているのかがあいまいになります。なるべく明確な「主語」を文章の頭に据えるようにします。

また、接続詞には文章の流れを作る役割があります。下記が接続詞の役割と具体例です。

  • 付加:その上、さらに、加えて、しかも、また、そして、それから など
  • 理由:なぜなら、その理由は、というのも など
  • 例示:例えば、具体的には、いわば など
  • 転換:しかし、ところが、けれども、だが、にもかかわらず、他方、それに対して など
  • 解説:すなわち、つまり、要するに、言い換えれば など
  • 帰結:それゆえ、したがって、よって など
  • 補足:ただし、ちなみに、なお、もっとも など

これらの接続詞を意識して使うことで、文章の流れがスムーズになり、かつ論理的になります。

事実と意見の区別をする

「事実」と「意見」が混同している例は、世の中の文章に多々見られます。「事実」とは、検証することで確かめることが可能なものを指します。例えば、「ロシアは世界一大きな面積を持つ国である。」という文章は、実際に各国の面積を測ることで検証することができる「事実」です。

一方、「日本は世界一素晴らしい国である。」という文章は、受け取る人によって異なるものであり、「事実」とは言えません。「事実」と「意見」を混同してしまうと、説得力がなくなってしまいますので、きちんと区別するようにしましょう。

まとめ

レポートの目的は、自分の主張を読み手に分かりやすく短時間で伝えることです。また、主張に対する理由や根拠を明確にして、誰もが納得できる内容にしなければ、ただの感想文になってしまいます。読み手の立場になって、分かりやすいレポートを書く心掛けをしてみてください。この記事が、自分の主張が伝わるレポートを書くヒントになれば幸いです。

参考

大学の先生に「教授ウケ」するレポートの書き方を聞いてみた!|dodaキャンパス

レポートの書き方|札幌学院大学

レポートの書き方|法政大学教育開発機構

レポートの書き方|大学生が1時間で90点以上を取るための3つのポイント|大学生はこれを見ろ

簡単で効果的なレポートの書き方例│基本ルールと文章構成を覚えよう|学生ニートの波乱万丈記

レポートの書き出しに悩む大学生必見! 盛り込むべき内容と例文|マイナビ

この記事をかいた人

katsu

オランダの小学校で教員になるために、オランダに移住した元小学校教員。「ひとりひとり違った形や色があって、それがいい」と考え、イエナプランを取り入れた学級づくりや授業づくりに取り組む。ファーストキャリアは旅行会社!「教育」と「旅」をライフワークに、フリーライターとして活動中。Twitterで毎日オランダの教育ニュースを発信中!
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