初めてのレポート!用紙・フォント・表紙の書き方などを徹底解説! - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

大学生になって初めてレポートを書くときに、どんな体裁で書いたらいいのか分からないことがあります。でも、レポートを初めて書くのであれば分からないのは当たり前です。今回の記事では、レポートの用紙やフォント、表紙、引用についてなど、レポートの内容ではなく体裁の書き方を解説していきます。初めてレポートを書く方の参考になれば幸いです。

レポートの一般的な体裁

早速ですが、レポートの「見た目」を大きく左右する6つの体裁について解説していきます。体裁が整っていないと、レポートの内容に対する評価も下がってしまうことがあります。走り書きで渡されたメモよりも、ていねいに書かれたメモを渡された方が読みやすいのと同じです。見た目に気を使ってマイナスになることはありません。相手の立場になって考え、体裁の整ったレポートが書けるようになりましょう。

レポート用紙に適した用紙

提出先の決まりにもよりますが、レポート用紙はA4サイズであることが多いようです。用紙の色は、白色に限ります。パソコンでレポートを作成する場合も、手書きで作成する場合も同じです。

逆に、レポート用紙として適当でない用紙は下記のとおりです。レポートを受け取る人の立場になって考えるようにしましょう。

  • 白色以外の色がついている用紙
  • イラストが書いてある用紙
  • ノートから切り取った用紙
  • ルーズリーフなどファイリングするための穴が空いている用紙
  • メモ用紙
  • 裏に文字やプリントがある用紙(裏紙)
  • 汚れている用紙
  • サイズがバラバラな用紙

文字サイズとフォント

WordやGoogleドキュメントを利用してレポートを書く場合は、10.5~12ポイントが一般的です。また、フォントは「明朝体」にするのがおすすめです。なぜならば、論文やレポートなどの学術的なものは、ゴシック体よりも明朝体で書かれていることが多いからです。その方が、レポートを受け取る教授も抵抗なく読むことができるでしょう。

文字サイズとフォントは、教授が推奨しているものがあればそれに従うようにしましょう。ゴシック体の方が読みやすいという教授もいます。また、視力が良くない読み手にとっては、文字サイズが小さいと読むこと自体がストレスになるので注意しましょう。

手書きでレポートを書く場合は、ボールペン指定のことが多いため、一度パソコンで下書きをしておくと効率がいいです。清書する際は、ていねいに書くことに集中しましょう。

余白と文字数・行数

卒業論文などの重要なレポートは、余白などの形式が指定されていることが多いです。しかし、普段の授業で提出するレポートはそこまで決められていないこともあります。Wordであれば、上下30.00mm、左右25.00mm程度が適切でしょう。

また、レイアウトのページ設定から「文字数と行数」を設定することができます。フォントが10.5ポイントのA4用紙であれば、1行40文字に設定されています。文字数は、40文字前後がいいでしょう。行数は、1ページ30~36行程度がおすすめです。

題名と表紙

A4の紙1枚で書き終わるレポート(文字数1,200字程度)なら表紙は必要ないかもしれませんが、レポートが複数枚になる場合は表紙が必要です。表紙には、下記の内容を明記する必要があります。

  • 題名
  • 授業名
  • 提出期限
  • 提出日
  • 学部名
  • 学科名
  • 学年
  • 学籍番号
  • 名前

題名は、用紙の中央に書きます。また、題名のフォントは本文よりも大きくするのが一般的ですが、2行にならない程度がいいでしょう。

図やグラフの通し番号

社会科や理科の教科書を読んでいると、脚注や図の通し番号をよく見かけます。レポートにも通し番号は必要です。「グラフ」「表」「図」「写真」のカテゴリーごとに、それぞれ通し番号を付けましょう。

また、図やグラフには通し番号だけでなく、何を示しているか分かるようにタイトルを付けることをおすすめします。

参考文献

レポートを書くときに、「引用」「参照」「参考」をすることがあります。そのときには、必ずレポートの最後に「参考文献リスト」を作成して付けます。これがないと、このレポートが何を根拠に書かれたのかが分かりませんし、ほかの文献や人物の内容の転載になっていないかをチェックできません。

参考文献のリストは、著者名のアイウエオ順で記載します。必要な情報は「著者名」「タイトル」「出版社」「発行年」「ページ数」の5点です。

例:デューイ『学校と社会』岩波文庫出版,1957年,P120

また、引用、参照、参考の意味は下記のとおりです。自分の意見と他人の意見を混同しないように注意しましょう。

  • 引用:他人の文章を自分の文章に紹介すること。文言を変えてはならない。
  • 参照:図やグラフ、写真など、目に見える情報に対して使う。
  • 参考:文章を書くにあたって、参考にしたものすべて。