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日本の現行の義務教育課程では、金融に関する実践的知識をほぼ得ることなく、大学へ進学、もしくは就職することになります。学生が金融の実践的知識を得るのに有効な教材の1つが「投資」です。この記事では学生が投資をする上で、生じるメリットやデメリットについてご紹介します。
もくじ
学生が投資を行うメリット
政治経済に興味を持つ
株を投資の手段として選んだ場合、始めた翌日から経済ニュースが気になるようになります。なぜなら、経済ニュースによって株価が変動するからです。毎日経済ニュースを見たり読んだりする習慣ができるかもしれません。最初は株価にしか興味を持てないかもしれませんが、少しずつ自分の保有する株の企業のニュースや、その業界のニュースなどに興味を持てるようになるでしょう。
そして、経済に密接に関係している政治ニュース、海外ニュースにも興味の幅を広げられます。日経平均株価や日銀総裁人事、アメリカ大統領選挙など、経済や政治に関するニュースに興味を持てるようになれば、就職活動で企業を見る視点も変わってきます。また採用選考においても、経済や政治に対する自分の意見を持っていることは有利に働きます。
将来、投資を行う際に役立つ
学生の投資であれば、5万~10万円といった少額で始めることになるでしょう。少額といっても、しっかりと経済の動きを見れるようになれば、将来、本格的に投資をスタートさせる際に学生時代の経験が役立ちます。毎日株価や為替の動きを見ていると、徐々にどう変動するのか分かってきます。
短期的ではなく長期的なスパンで見ると、株価や為替が理屈どおりに動いていることにも気づけます。生活のため、将来のための利益を生み出すことを主眼に置くと、短期的スパンでリターンを求めることもあるかもしれませんが、少額であれば心にも余裕を持って、冷静かつ長期的な取引が可能です。もし、今失敗したとしても損失は最小限におさえられるでしょう。
勉強の時間をゆっくり取れる
学生の本分は、勉強。学部学科の勉強を外すことはできませんが、投資を含む社会の勉強も学生にとっては成長のための栄養素です。学生は社会人に比べ、自由に使える時間を多く持っています。株式市場の取引時間帯は、平日午前9~11時半と、12時半~15時まで。社会人であれば日中働いているので、この時間帯に時間を十分に確保するのは難しいでしょう。
しかし、学生であれば授業のない時間帯もあるため、空き時間をうまく活用できます。ここで、株価や為替がどういった動きをしているのかを研究したり、投資に関する書籍を読み漁ったりと、勉強にゆっくりと時間を使うことができます。社会人になってから投資の勉強をしようと思うと、なかなか時間を取れないかもしれません。