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法律に基づき書類を作成する、という堅いイメージがある司法書士というお仕事ですが、実際はどのような仕事内容なのでしょうか。司法書士になるにはどうしたらいいのでしょうか。
この記事では、司法書士という職業にスポットを当てて、その仕事内容や、司法書士になるためのルート、給料や年収、やりがいなどを解説します。司法書士という職業に興味のある人や、将来の職業として司法書士を考えている人はぜひご一読ください。
もくじ
司法書士になるには?
司法書士とはどのような職業で、どのような仕事をしているのでしょうか。また、資格は必要なのでしょうか。
まずは、司法書士という職業とその主な仕事内容から、司法書士になるための学校や試験について解説していきます。
司法書士とは?
司法書士とは、書類の作成や手続きを、法律に沿って作成するのを代行する仕事です。依頼は個人や企業から受けます。その仕事内容は「司法書士の業務」として以下のように決められています。
司法書士の業務
(1)登記、または供託に関する業務について代理すること
(2)裁判所,検察庁又は(地方)法務局に提出する書類を作成すること。
(3)(地方)法務局長に対する登記又は供託に関する審査請求の手続について代理すること。
(4)簡裁訴訟代理等関係業務を行うこと。
参考 司法書士の業務|法務省
具体的には、不動産売買の際の「不動産登記」や、会社を設立したときの「商業登記」、簡易裁判で訴訟代理業務を行う「裁判事務」など、幅広い分野の「法律に基づいた書類の作成」が司法書士の主な仕事です。
作成した書類は主に法務局や裁判所に提出します。似たようなイメージの職業で「行政書士」という職業があります。行政書士は書類を作成するという点では司法書士と類似していても、行政書士が作成した書類は主に国や都道府県、市町村(行政機関)に提出される、という点が違うため、別の職業とみなされます。
司法書士は国家資格?難易度は?
司法書士になるためには、国家資格を受けて合格しなければなりません。しかし、この国家試験は難関と言われており、2018年度は受験者数14,387人に対して合格者621人で、合格率は4.3%と、非常に狭き門となっています。
参考
司法書士の国家試験は1年に一度行われますが、合格するのがとても難しいため、何年も続けて受験する人も珍しくはありません。ちなみに、司法書士の国家試験は、一次試験である筆記試験と、二次試験の口述試験で構成されています。
また、司法書士試験に合格する以外にも司法書士になる方法は存在します。それは、10年以上裁判所の事務官として勤めた上で、法務大臣の認定を受けるという方法です。最低でも10年は必要になりますが、確実に司法書士になることができる方法でもあります。
司法書士になるための学校は?
司法書士になるためには、学校へ通う必要があるのでしょうか。実際のところ、司法書士になるためには、特に必要な単位や履修が必要とされる科目はありません。
しかし、司法書士の国家試験は非常に狭き門となっていますので、数年間の勉強が必要になることが多く、独学での勉強はモチベーションを維持するのはとても難しいでしょう。
受験要件がなく、誰でも国家試験を受験することが可能、とはいえ、大学の法学部出身の人は法律に関する基礎知識がありますので、有利に受験を進めることができるでしょう。また、学部や学歴には関係なく、司法書士になるための予備校や専門学校へ通う人は多く見られます。
専門学校では1年単位で受験勉強のためのコースを組んでいますので、状況に合わせてしっかりと勉強できます。夜間のコースや通信教育も選択可能です。