司法書士の将来性
近年急速に進むIT化やAIの進出により、その仕事が脅かされているとも言われている司法書士ですが、その将来性はどうなのでしょうか。
主な業務内容である登記案件は減少傾向にあるとはいえ、司法書士という職業自体は国家試験の合格率も高くなく、限られた人しかなることができない職業です。国際化が進む現代では、外国人の帰化に関連した案件や、高齢化における相続に関する案件や、成年後見人に関する案件は増加しています。
勤務司法書士として勤めたり、独立開業して地道に仕事を進めていく分には、比較的安定した職業であるといえるのではないでしょうか。
司法書士のやりがい・魅力
難関でもある国家資格を保持して地道に働くことで、比較的安定した収入を得ることができる司法書士ですが、そのやりがいや魅力はどのようなところにあるのでしょうか。
ここでは、司法書士の魅力とやりがいについて解説していきます。給料や年収だけでは知ることができない、司法書士という職業の魅力を探ってみましょう。
国家資格なので仕事に困らない
冒頭でも述べましたが、司法書士は合格率がとても低い難関の国家資格です。一度試験に合格して資格を取得してしまえば、その後は安定した労働環境を確保することが可能になるでしょう。
国家資格なので専門性が高く、仕事に困らない、また、再就職の際にも比較的有利なのは司法書士のメリットの一つです。
困っている人をサポートできる!
司法書士の仕事は登記業務などの書類作成の他にも、消費者金融から多額の借金を抱えてしまった顧客の問題に対して、過払い金請求を行ってそれを解決したり、認定司法書士になるとある種の紛争解決業務を扱うこともできるようになります。
これらの業務には、時間も労力も必要となり、大変な仕事ではありますが、解決できたときには顧客からとても感謝されるでしょう。困っている人をサポートすることができた、という達成感にもつながります。
少ない費用で独立開業できる
司法書士は専門性が高く、取得が難しい国家資格であること、また業務内容も特殊なことから、比較的独立開業がしやすい職業であるといわれています。
歯科や医院などでは開業の際に数千万円の開業費用が必要になることも珍しいことではありませんが、司法書士は書類作成業務が主な仕事であるため、パソコン環境とオフィス用品があれば自宅でも開業が可能とされており、50万~200万円程度での開業が可能、とされています。
独立して年数を重ねれば年収アップ!
開業してもさまざまな要因がそろっていなければ高収入を得るのは難しい、ということは前述しましたが、独立して地道に営業を重ね、仕事を増やして年数を重ねていけば、年収をアップさせていくことは可能です。
再就職しやすいので長く働ける
司法書士は難易度と専門性が非常に高い職業ですので、仕事がなくなるということは考えにくいでしょう。資格を取得してしまえば仕事に困ることはない、と考えていい職業です。
何らかの事情で一度職を退いても、再就職が比較的容易にしやすいので、一度資格さえ取ってしまえば長く働くことが可能です。
まとめ
司法書士という職業とその年収、司法書士になるにはどうしたらよいか、ということから、やりがいや将来性などを解説しました。
将来の職業を考えている方にとって、参考になれば幸いです。
参考
「司法書士の年収は低い」と言われる理由と数字から見る現実|司法書士合格応援サイト
司法書士の年収は低いの?高いの?【本音と現実を聞いてみた】|JobQ
司法書士は本当に稼げるのか?司法書士の平均年収の実態に迫る!|あきばれホームページ