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助産師は出産を手助けし、産前から産褥(じょく)期までの母子の心と体をサポートする仕事です。かつては「産婆」と呼ばれ、昔から多くの女性が助産師に助けられてきました。陣痛の痛みに負けてしまいそうなとき、助産師の励ましに勇気付けられたという女性も多いでしょう。
今回は助産師の仕事の内容や年収、助産師になるために必要な学歴や資格について解説します。
もくじ
助産師になるには
助産師とは、出産の手助けができる数少ない職業です。分娩介助は現在日本では助産師、もしくは産科医にしか認められていません。
助産師になるには、文部科学大臣の指定した学校や、厚生労働大臣が指定した学校を卒業し、国家試験に合格して厚生労働大臣の免許を受けなければなりません。助産師になるための国家試験は女性しか受けることができないと定められています。
助産師は主に、産婦人科を有する大病院や、産婦人科個人病院で活躍しています。正常分娩では、産婦人科医が処置することなく助産師と看護師のみでお産が行われることもあります。
また、助産師は医師と同じく開業が認められています。日本助産師会は、助産所開業までに必要な経験年数を5〜10年としています。その他にも、分娩介助数200例や妊婦健診200例などを必要経験数として挙げており、簡単には開業ができないことがうかがえます。
産科医不足が問題となる昨今、女性と子供の健康を守るため、助産師が活躍する場は増えていくことでしょう。
助産師の仕事内容
助産師の仕事内容は、産前・出産・産褥期に分類できます。具体的な内容を見ていきましょう。
産前の母体のケア
妊娠中の女性は、出産までの間定期的に妊婦健診を受けます。助産所などでは、この妊婦健診も助産師が行うのです。妊娠初期や中期・後期の血液検査などは産科医が行いますが、40週までの健診は助産師がすることができます。
助産師が行う妊婦健診は、1回の時間を長く設けているところが多く、より妊娠中の女性の心と体に向き合うことができます。妊娠やお産に対して不安がある女性にとって、助産師による健診は心強いものでしょう。妊婦検診で異常が見つかった場合、連携する産科医に報告・相談するのも助産師の役目です。
妊婦の保健指導も助産師にとって重要な仕事です。妊婦の生活改善指導や心のケアをします。妊娠中期以降は、おっぱいマッサージなど母乳育児に向けたケアも行う病院や助産所も多いでしょう。
妊婦の健康を促進するために、保健センターなどで運動指導を行う助産師もいます。
出産のサポートケア
正常分娩において、助産師の役割は非常に大きいものです。陣痛が始まった産婦や胎児の状況を確認しながら、より良いお産へと導いていきます。スムーズなお産の場合、病院でも産科医の手伝いが一度もないまま出産を終えることも珍しくありません。産科医不足の現代、助産師はとても重要な役割を担っているのです。
助産師は陣痛が始まったら子宮収縮の測定や子宮口の開きの確認をし、お産が始まっているかを判断します。お産が始まったら産婦の状況や胎児の状況を見て、分娩介助を行っていきます。いわゆる「いきむ」タイミングや「いきみ方」を指導するのも助産師の仕事です。
何らかのトラブルがあった場合、助産師は迅速に産科医に連絡し、臨時応急手当てをします。帝王切開になる場合、助産師は産婦を安心させるため、精神的サポートをするようです。お産が終わった後は産婦や乳児の清潔や排泄をサポート。分娩について産婦と振り返ることによって、出産体験を前向きに捉えられるように導くのも助産師の仕事です。
産褥期の母子のケア
分娩が終わり、女性の体が元に戻っていく期間である産褥期には、助産師は女性が母親として自立するためのサポートをしていきます。入院中には看護師や他の助産師とともに乳児のお世話をしたり、女性のおっぱいのケアを行います。授乳の仕方を教えるのも、助産師の役割の一つです。
産後、中には変化に順応できず、心の病を抱えてしまう方もいます。女性の変化にいち早く気づき、サポートをしていくのも助産師の仕事なのです。