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受験のための小論文対策の一番の方法は、あらかじめテーマを絞り込んでおくことです。基本的な文章力が求められることはもちろんですが、志望する学部でどのようなテーマが出題されているのかをチェックするだけで、小論文そのものを身近に感じられるようになります。この記事では、小論文の学部別テーマ一覧と得点を取るコツをご紹介していきます。
もくじ
小論文のテーマを学部別でご紹介
大学によってはかなりひねりを加えたテーマが出題されることもあります。しかし、ほとんどの大学では新聞やニュースで話題となっているテーマと、学部別の役割がリンクするポイントを小論文として出題しています。
志望する大学や興味のある学部で出題されやすいテーマを、できるだけ早い段階でチェックしておくことが受験ための小論文対策のポイントです。
文学や心理、人間学部
文学部や心理学部、人間学部では、人がどのように感じ、どのような行動を起こすかを問う小論文が出題される傾向にあります。特に昨今の日本ではAIや災害、働き方改革に関する話題に注目が集まっており、人間が各問題に対してどのように変化し、どのような行動を起こすと予測されるかが出題されるようになってきています。
世の中の変化が自分やまわりの人たち、世界の人たちに与えている心理的な影響とその問題点をチェックしておくことで、効率的な受験対策ができるでしょう。
国際系の学部
国際系の学部で出題される小論文テーマは日本と世界の関わり方です。大学によって出題の傾向には違いがありますが、2020年に開催される東京オリンピックに関するテーマを出題する大学は少なくないでしょう。
東京オリンピック後に訪れる日本の変化や、日本が世界に対して果たす役割、さらに日本人として果たすべき個人としての役割や人格を考察しておくことが、国際系の学部を志望する際のポイントと言えます。
経営や経済、商学部
経営学部や経済学部、商学部ではお金に関する知識を問う小論文が出題されます。ほかの大学や学部で出題されることが多くなるAIや災害、東京オリンピックというテーマについても、経営学部や経済学部、商学部ではお金がどのように回るかを軸に出題されることになります。
東京オリンピックに関する小論文が出題されると予測される場合は、開催後に予想される外国人労働者の増加が日本経済にどのように影響するか、また1つの企業に対してどのような影響をもたらすかを分析しておく必要があります。
法学や社会学部
法学部や社会学部では、世の中を統制するための仕組みづくりに関するテーマが数多く出題されています。特に法学部では、どこまで法律によってルール化するか、またどこまで法律をなくし自由化するかといったテーマを考察しておく必要があります。
働き方改革や男女雇用機会均等法といった世の中のルールの変化によって増加している女性リーダーの存在に対する考え方や、ヘイトスピーチの意義や統制といったテーマが増加していくと予想されます。
理学や工学部
理学部や工学部では、モノづくりの観点から果たすべき役割を問う小論文が出題される傾向にあります。最近では、災害や環境問題に関するテーマが数多く出題されており、その問題に対して、理学部や工学部で学べる知識をどのようなアプローチで活用するかを考えておく必要があります。
農学や水産学部
農学部や水産学部では、植物や動物と人間の関わりを問われるケースがほとんどです。最近では核家族世帯数が増加していることで、昔よりも動物を家族として捉えるような考え方が一般化しています。このような変化によって、動物が担う役割や、そのことで起こっている弊害など、動物や植物のあり方をチェックしておくことが農学や水産学部の受験対策と言えます。