小論文で得点を取るコツ
受験のための小論文対策では、学部ごとの出題テーマを確認しておくことが大切です。しかしどのような形式で、分かりやすく自分の考えを表現するかも同じくらい大切なことです。
ここからは、仮に同じ考えを表現するとして、その小論文をより質の高いものにするテクニックをご紹介します。出題テーマに関する知識を集めながら、小論文で得点を取るコツもチェックしておきましょう。
書く前に構成を作成する
書く前に構成を作成することが、小論文で得点を取る1つ目のコツです。小論文は自由記述で、数多くのテーマがあるため決まった形がないと思われがちですが、受験での小論文は書き方の形式が決まっています。
その形式は、まず結論を書くこと、その次に比較対象に関する論述をし、その違いを明確にすること、そして最期にまとめることの4つの段階で成り立っています。もちろんそれ以外に、分かりやすい自分なりの構成を作っても問題はありませんが、子供が小論文に慣れるまでは、これを基本として教えてあげるのがベターと言えるでしょう。
また、受験で出題される小論文の文字数は600字ほどが基本となるため、小論文が4つの構成で成り立っているものと教えてあげるだけで、150字×4構成という考え方ができ、たくさんの文字数を書かなければならないという悩みからも解放されるはずです。
結論を明確にする
小論文の書き出しは、イエス・ノー、または、私は◯◯と考えますという1文で始めることがポイントです。特に小論文に慣れていないころの子供は理由から書き始めてしまい、自分で書いていながら、小論文のなかで迷子になってしまうことが珍しくありません。
イエス・ノー、または、私は◯◯と考えますという1文で始めることで、採点者に対して分かりやすい形式に整えられるだけでなく、小論文の軸となる自分の考えを明確にしながら書き進められるというメリットがあります。
書くときはルールに注意する
構成や書き方のほかに、書き方のルールに注意することも小論文で得点を取るコツです。小論文の内容や構成は基本的に自由ですが、次のようなルールが守られていない場合には減点されてしまうため注意が必要です。
- 書き出しは1マス空ける。構成の段落を変えるときは、改行した上で1マス空ける。
- 出身高校名は正式名称で記載する。公立高校は◯◯立◯◯高等学校、私立高校は私立◯◯高等学校と記載する。
- だ・である文体なのか、です・ます文体なのかを明確にし、混在させない。
このような文章を書く際の基本ルールが守られていない文は、どんなにテーマを深く理解し、斬新なアイデアを発信していても、得点を取ることができない小論文になってしまいます。
まとめ
受験のための小論文対策は、テーマを絞り込んでおくことが大切です。特に初めて小論文を書く段階でテーマが違う小論文を見せてしまうと、難しいものという印象をもってしまう子供もいます。
基本的な文章力が求められることはもちろんですが、志望する学部で聞かれるであろうテーマには共通点があるため、まずは多く出題されているものから手をつけることをおすすめします。
ある程度、主題の意図を読み取り、自分の考えがまとめられるようになったら、ほかのテーマに広げていくといった段階を設けていきましょう。数をこなしながら、構成を考える、結論から書き出すといったコツを身につけていけば、受験の小論文に十分対応できる力を身につけられるはずです。
参考
小論文、出題されそうな3大テーマは「AI」「災害」「人権問題」――“小論文のカリスマ”が教える必勝法 | 文春オンライン
小論文はとにかく「イエス・ノー」に落とし込め――“小論文のカリスマ”が教える必勝法 | 文春オンライン
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