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自転車の需要が増えてきています。街には自転車の専門店が出店し、健康面や経済面から自転車での通勤・通学を行っている人も少なくありません。そんな自転車の普及にともない、人気が高まってきているのが自転車技士の資格取得です。
自転車技士とは一般財団法人日本車両検査協会が審査・認定する資格で、自転車の組み立てや検査、整備に関する適正な技術と知識を有する人材を育成する目的で設置された民間資格の1つです。自転車はほかの製品と異なり、完成品ではなく販売店で組み立てを行う「未組立」の状態で出荷されます。販売店で組み立てを行うということは、勤務する従業員はそれなりの知識が必要ということになります。
そこでこの記事では、自転車技士制度についてまとめました。受験内容や資格のメリットなども併せてご紹介しますので、ご興味のある方はぜひ参考にしてください。
もくじ
自転車技士検定とは?
自転車技士検定とは、自転車販売の最終工程における組立・検査・整備に関する技術をみる試験です。18歳以上で2年以上の実務経験を持つ者を対象に行われ、学科試験と実技試験によって合否が決定します。
自転車技士検定は難しい?レベル・難易度について
あまり聞きなれない人も多い自転車技士検定ですが、レベルや難易度はどのようになっているのでしょうか?
自転車検定試験の合格率
平成29年度の合格率は以下の通りです。
- 実技試験:62.9%
- 学科試験:60.1%
- 総合:44.2%
参考
自転車技士資格取得の難易度は?試験情報・報酬相場を徹底分析|資格広場
難易度はやや低めで、比較的合格率の高い資格試験といえるでしょう。
自転車技士検定試験の合格に必要な勉強時間は?
自転車技士検定試験を受けるには、2年間の実務経験が必要になります。そのことから考えても2年間みっちりと組み立てや整備などを習得しておく必要があります。検定の際は制限時間が設けられているため、いくら正確にできたとしても時間内に終わらなければ不合格になってしまいます。時間内にできるよう、反復練習が大切になります。
また、学科試験に関しては、やはり過去問などに取り組んでおくことが重要です。一般財団法人日本車両検査協会から「自転車技士学科試験過去問題集」という公式の問題集が販売されているので、この過去問には必ず取り組むようにしましょう。
自転車技士の資格を取得するメリット
自転車技士検定を受験し、資格を取得するとどんなメリットがあるのでしょうか?
自転車技士の資格を生かせる職業
サイクリングショップ・大手量販店・ディスカウントショップ・デパートなど、自転車を販売している店舗はたくさんあります。自転車の販売には特に資格は必要ありませんが、修理などを行っている店舗の場合、自転車技士の資格保有者であれば、必然的に業務内で必要なことがでてきます。
ただし、自転車技士の資格だけを持っているよりは、自転車安全整備士とのWライセンス保有者の方が有利です。実技試験などは同じ内容なので、できればWライセンスを取得し、スペシャリストとして働くことを目指しましょう。
自転車技士の資格を就職で生かすには
自転車技士の資格を生かすには、やはり自転車業界に勤務することがベストといえるでしょう。扱う自転車の種類や数も桁違いに多いため、自転車販売店などでは自転車技士の資格を存分に生かすことができます。